【ミャンマー】落ちそうで落ちない神秘的なゴールデンロック(チャイティーヨーパゴダ) 〜ホテル情報とヤンゴンまでの行き方〜
落ちそうで落ちない不思議な黄金岩、ゴールデンロック。
パアンからバスでチャイトーへ移動をして、チャイトーからのバイタクにぼったくられてキンプンへ。キンプンから政府が運営する乗合いトラックで山の頂上へ向かったとこまでが、前回の記事になる。
今回はその続き。
昼間のゴールデンロック、そして照明に照らされた神秘的なゴールデンロック。そして宿泊したホテルの情報をお届けしたい。
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- ゴールデンロックとは?
- 岩に触れることができる男性
- 神秘的な夜のゴールデンロック
- ゴールデンロックのホテル事情
- 野宿もできる
- ゴールデンロックでの食事
- 朝のゴールデンロック
- キンプンまで下山する
- ヤンゴンまでのバス
- ダウンタウンまで路線バスで移動
- ゴールデンロックのまとめ
ゴールデンロックとは?
まずはゴールデンロックの基礎知識から。
ゴールデンロックとは標高1,101mの山頂に位置する黄金の岩で、高さは6.7m、周囲は25.6mもある。そして岩の上には11mの仏塔があり、その仏塔には仏陀の髪の毛が納められたいる。
その仏陀の髪の毛のおかげで、岩は落ちそうで落ちないと言われているのだ。
では、そんなゴールデンロック。本当に落ちそうで落ちないの?
というわけで、岩の下の部分を見てみることにする。
あらら、ほんとに接地面がわずかではないか。
上記でも述べたが、高さは6.7m、周囲は25.6m。岩の大きさに対して、岩の接地面が釣り合わない。
その感覚は岩を見る角度を変えると、さらに疑問が深まる。まるでこちら側に落ちてくる勢い。いやはや、なんとも不思議な岩である。
岩に触れることができる男性
さて、このゴールデンロック、男性のみが岩に触れることができるのである。これは女性にタブーが多いミャンマー仏教寺院ならではある。
近くの販売所でゴールデンリーフを2,000チャットで購入して、いざゴールデンロックへ近づく。
ゴールデンロックへ近づくには、カバン、カメラなどは持ち込み禁止。盗難が心配になるが、巡礼シーズンではないため人はまばら。入り口に適当に置くと中へ進む。
そして購入したゴールデンリーフをペタペタと岩に貼り付ける。そう、この黄金色は皆リーフを貼り付けて輝いているのである。
リーフを貼り終えると、その場に正座をして祈りを捧げる。やっとゴールデンロックの地へ来ることができた喜びをありがとう。
雲に覆われ、夕日を拝むことはできなかったが、ゴールデンロックは幻想的な夜の姿を現す。
神秘的な夜のゴールデンロック
このゴールデンロック、ほんとに来てよかったと思えたのは夜の姿を目にしてからだ。日が沈み、靄に包まれ、照明に照らされ輝く黄金岩。なんと神秘的なんだろうか。
そこに加えて炎が幻想さを増す。そして人々が焚くお香の匂い。
さらに岩へ向かって祈りを捧げるミャンマー人の姿。
そして何よりそこに流れる空気感は、インターネットじゃ味わえないのである。あぁ、来てよかったと思える瞬間なのだ。
ゴールデンロックのホテル事情
ゴールデンロックの周辺にはいくつかのホテルがあるが、いずれも料金が高い。しかし山の麓と行き来する乗合いトラックは、夕方で運行が終わる。夜の景色を見たければ、高いホテルに泊まるしかないのだ。
そんななか僕が選んだホテルは「チャイトーホテル」。
山の中にコテージ風の建物が並ぶホテル。ゴールデンロックへの入口まで徒歩1〜2分ほどと、立地は悪くない。
ちょっと年期は入っているが、1泊4,800円ほど。あれ、高くないじゃん?というのはカラクリがあって、僕が訪れた雨季の9月は閑散期。乾季が始まる10月からの巡礼シーズンは、料金がべらぼうに高騰するので要注意。
ちなみに僕が泊まったこの部屋は、エアコンが効かなくて困った。それでも山の頂上だから窓を開ければ涼しくなる。すると今度は蛾がたくさん入ってくるという始末。なんとも違う意味で思い出深いホテルとなった。
チャイトーホテル (Kyaik Hto Hotel)
Wi-Fi、タオル、水、ポット、テレビ(つかない)、エアコン(効かない)、シャワー(水圧並)、湯温(良好)、朝食無料、スタッフの感じは良い
野宿もできる
ホテル代をかけたくない人は、ゴザと毛布の貸し出しをしているので野宿もできる。特に巡礼シーズンはホテルが満室になるので、野宿する人で溢れかえるそうだ。
ゴールデンロックでの食事
ゴールデンロックでの食事は特に困らない。山の上はひとつの街が形成されているからだ。
店頭に色々な料理が並ぶビルマ料理で腹ごしらえ。大好きな海老と玉子があれば十分だ。
ちょっと甘辛い海老のカレーは美味しい。他の国のバリエーションに比べると劣るミャンマー料理だが、僕は特に不満はなく、割と口に合う方だ。そしてビールがあればね。
あっ、そうそう。ここは巨大な宗教施設。もしかしたらビールが売っていないと思って、パアンから缶ビールを3本持参してきた。それをホテルで飲み干し1日が終わる。いい夜である。
朝のゴールデンロック
一夜明け、托鉢の僧侶の光景から朝が始まる。さすがは仏教国のミャンマーという光景。彼らを横に見ながら、朝のゴールデンロックへ向かう。
すると強い日差しを浴びる、ゴールデンロックに出会った。昼間、夕方、夜、そして朝と、様々な顔を見せるゴールデンロック。それらの顔を見ることができて、ほんとに感無量である。
キンプンまで下山する
さあ、今度は行きと同様政府が運営する乗合いトラックで下山する。がその前に、子どもが竹でできたメガネをプレゼントしてくれると話す。これ、マネーマネーだろうと疑うが、ほんとにプレゼントと話す。周囲を見ると、他の人にも同様にプレゼントと話す。
すると不思議かな。自然とお小遣いをあげたくなるというもの。無理やり押し付けてマネーを要求する人も多いなか、彼らは賢い。
さてぎゅうぎゅう詰めのバスに乗ること30分、無事にキンプンに到着した。さて、ここからチャイトーに移動しなければならない。行きはバイタクにぼったくられただけに、ここは何事もなく移動をしたいものだ。
そしてヤンゴンまでのバスチケットはどこで買えるのだろうか。この辺も調べてないので、風まかせである。
ヤンゴンまでのバス
するとひとりの男が話しかけてきた。
「どこへ行くの?」
「ヤンゴン」
「バスチケットはある?」
「ないよ」
「じゃあついてこい」
「幾ら?」
「8,000」
相場とぴったりだったので話は成立。
歩くこと5〜6分、バス会社の受付に着いた。どうやらここからソンテウみたいな乗り物に乗って、バスまで行くらしい。多分チャイトーへ一旦向かうのだろう。
この移動込みでヤンゴンまで8,000チャット。昨日のバイタクに10,000チャット。気にしない気にしない。
チャイトーに到着すると、ガラの悪そうな兄ちゃんに荷物を預けて、いざ乗車する。
いやいや、ボロそうなバスだ。こりゃネットで見た有名なバス会社じゃないな。
予感は的中。エアコン車のはずが、効かなくて窓全開。そしてヒビだらけの窓ガラス。まあ、寒がりの身としては、エアコン効きすぎて寒いよりはマシ。安全にヤンゴンまで送り届けてくれぃ!
キンプンのバス会社を出て約4時間、ヤンゴンのアウンミンガーラーハイウェイバスステーションに到着。思ったよりあっという間の移動だった。
バスステーションの前にある食堂で遅めの朝食兼昼食。ヤンゴン到着を逆算してホテルの朝食を食べなかったので、今日初めての食事となった。
ダウンタウンまで路線バスで移動
ダウンタウンまでは36番の路線バスで移動することにした。数年前タクシーを利用したので、路線バスは初めてだ。
◇バス停は大通りのこのあたり。巨大なバスステーションの降車場から徒歩8分くらいです
運賃は200チャット、約15円。タクシーで向かったら1人なので10,000チャットはするはず。これは安い。
そして車内の綺麗さは見てすぐわかる。数年前にこのバスは存在していたかな……。忘れてしまった。
バスはスーレーパゴダの前に到着。途中渋滞にはまって約1時間30分かかってしまった。もちろん途中で停車しないタクシーの方が速いと思うが、急ぐ旅ではないので、この36番バスは覚えておこう。
ゴールデンロックのまとめ
さて、念願だったゴールデンロック。初めて見た感想や移動などをまとめてみたい。
①日程に余裕がある人は泊まるべし
ゴールデンロックを訪れる人の大半が、ヤンゴンからの日帰りだと思う。しかし朝は早く出発をし、昼間のゴールデンロックをサクッと見て帰るのはもったいない。ぜひ一日滞在をして、山の空気感を味わいたいとこである。特に夜は神秘的、かつ幻想的なのだから。
②チャイトーからのバイタクに気をつけろ
前回の記事で書いたチャイトーからのバイタクのボッタクリ。逆にこれを知っておくと、相場で交渉ができる。帰りのヤンゴンまでのバスは、キンプンでバス会社の男が数人いるので、彼らに話しかければ大丈夫なはず。
③ホテルは期待するな
今回泊まったホテルはそれなりに年期が入っていたが、そういう面ではどこも一緒のような気がする。山の上で虫も多いし、細かいことは気にしない。
④ダウンタウンへの36番バスが便利すぎる
グループ旅行ならともかく、ひとり旅なら圧倒的に36番バスがリーズナブルで便利。特にスーレーパゴダ周辺に宿をとっているなら尚更である。
まだゴールデンロックへ行ったことない人、これから行きたいと思っている人、ぜひぜひ行って見てください。そして夜の顔も見て、心を清めるのじゃ。
さて、次回は「2度目のヤンゴン、観光しないで飲み歩きコースはコレだ!」をお届けします!!
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