その瞬間が観光名所

2013.09.20(2日目)

目が覚めるとシトシトと雨の音がする。この時季タイは雨季の真っ只中。朝食を近所のレストランで済ますと今日の目的、ワットポーに向けて友人H君と歩き出す。今日から2人旅だ。

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◇今回の位置関係


移動手段は船。宿のある寺裏からプラアーティット通りへ歩くとバンランプー船着場がある。徒歩5〜6分だ。チャオプラヤー川を下れば目的地のワットポーにすぐ着くはずだ。しかし我々はチャクラポン通りからプラスメン通りへ遠回りをして船着場へ向かった。急ぐ旅ではない。街の風を感じたいのだ。

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街を歩けば色々な人を目にする事が出来る。屋台の店員はタイ語独特の柔らかいイントネーションで街行く人に話しかけ、客待ちのタクシー運転手は我々に「カブキチョー」「ススキノー」と、どこで覚えたのか知らないが日本の歓楽街を連呼し気を引こうとする。僕は負けじと「ロッポンギー」と言い返すと笑ってくれた。一見和やかなな光景だが、客引きのタクシーはぼったくりの注意が必要。乗るなら流しが良いらしい。そんなやり取りの向かいでは警察官二人がバイクに胡座をかき談笑している。くだらない話しでもしているのだろうか。日本の警察官みたく厳格な雰囲気など微塵もない。


今の僕にはその瞬間が観光名所だ。

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しばらく歩くとプラスメン公園に出た。園内は緑の芝生が生茂り、すぐ側にはチャオプラヤー川とラマ8世橋が見える。夜になると橋をライトアップする演出があり、橋が見える付近のカフェバーやレストランは多くの人で賑わうそうだ。

公園をひと通り散歩すると船着場へ向かった。僕の心は高揚していた。何故ならばこのタイ旅行で船に乗るのは楽しみのひとつでもある。観光船ではなく生活の為の船だ。

これからワットポー寺院といういわゆる観光名所に向かうのだが、僕は生活に密着しているものに触れることが楽しく感じるのだった。 

つづく

Helena Beat

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