遠い空を眺めて
2013.09.20(2日目)
往来する多数の船と振り続ける雨のせいか、波が荒く船が揺れる。水は透明度が全く無く茶色い水が多少の恐怖を感じる。
船内に目を向けると乗客は溢れかえっていて満席だ。ビニール袋をぶら下げた買い物帰りのおばちゃん、学生服を着た子ども達がいる。日本のように営業途中のスーツを着たおじさんはいない。まさに生活に根付いた公共の乗物だと感じる。
他には我々と同じツーリストと思われる欧米人、中国人などが見受けられる。
スポンサーリンク
そして船にはひとつのルールがある。通路側とは逆、つまり川側に座ると、水しぶきが掛からぬよう水除けシートを手動のロープで引っ張る役目が乗客にあるのだ。僕は立っていたのでその体験は出来なかった。
往来する多数の船と振り続ける雨のせいか、波が荒く船が揺れる。水は透明度が全く無く茶色い水が多少の恐怖を感じる。
船内に目を向けると乗客は溢れかえっていて満席だ。ビニール袋をぶら下げた買い物帰りのおばちゃん、学生服を着た子ども達がいる。日本のように営業途中のスーツを着たおじさんはいない。まさに生活に根付いた公共の乗物だと感じる。
他には我々と同じツーリストと思われる欧米人、中国人などが見受けられる。
そして船にはひとつのルールがある。通路側とは逆、つまり川側に座ると、水しぶきが掛からぬよう水除けシートを手動のロープで引っ張る役目が乗客にあるのだ。僕は立っていたのでその体験は出来なかった。
船は幾つかの船着場に寄りながら、目的地へ向け順調に進んでいる。僕は淀んだ空を見ながら思った。
「10年前や20年前に来ていたら何を感じたのだろう」
今よりもっと未熟な自分が感じた世界はその後の人生にどう影響したのか。あるいは何も影響しなかったのか。その事をH君に話すとひとこと言った。
「今を感じればいいんだ」
タイに着いた前日から船に乗る先程まで”その瞬間”に高揚していたのに、決して戻ることの出来ない過去のことを考え遠い空を眺めている自分がいた。