ワットポーは穏やかな顔して厳しい言葉だった!
2013.09.20(2日目)
依然として降り続く雨のなか、バンコク三大寺院のひとつワットポーに着いた。最も有名な王宮、ワットプラケオではなくワットポーを初めに選んだのは日本で見ることのできないであろう「寝ている仏像」をいち早く見たいからだ。しかも金ピカで大きな仏像だ。
期待を膨らまし入場するとその姿は圧巻だった。全長は約50メートル。右手をまくらにし目を開き、大きな体が横たわっている。そして表情が穏やかでとても心地がよい。どうやら最後の説法をしている様子を表したものらしい。
体が大きければ当然足も大きい。大きさは5メートル、幅は1.5メートル。中国やインドの様式で仏教の108の宇宙観が螺鈿細工(らでんざいく)で描かれている。指はきれいな渦を巻いた指紋がかわいいと感じた。
螺鈿細工:貝の真珠質の部分を嵌めこんだり張り付けたりする技法
「寝仏様よ、僕に最後の説法をしておくれよ」
実はワットポーを入場してすぐにおみくじをひいたのだが、そこに書いてあるものを寝仏様の説法として受け入れた。
「ボートを上流に漕ぐように人生は困難になります。好意的ではない訴訟事件が起き、幸運はありません。全体として困難を最初に経験するだろう」
随分厳しい言葉をかけてくれるではないか。訴訟事件とはなんだ。そんな案件は抱えていない。これから起きるのであろうか。それともこの旅も困難なものになるのだろうか。寝仏様の言葉を心に受け止めワットポーを後にした。
ワットポー入場料:100B