【ルアンパバーン】米オバマ前大統領も見学したワットシェントーンは美しさで見どころ一杯でした
ルアンパバーン滞在中には、街の北東に位置するワットシェントーンを見に行った。ワットシェントーンは世界遺産の街、ルアンパバーンを象徴する寺院と言われている。建立は1560年で、ラオスにかつて存在していたラーンサーン王国の16代目の王、セーターティラート王によるもの。その姿はラオスのすべての寺院のなかで、最高の美しさを誇ると言われている。
特徴的な屋根
その美しさの象徴は、何と言っても大胆に湾曲した屋根だろう。このような湾曲した屋根を「ルアンパバーン様式」というスタイルだそうで、東側に向かって3段、西側には1段の屋根が折り重なって構成されている。これ、なぜ東西で段が違うのか気になるところだが、太陽と関係しているのか、それとも繊細なデザインによるものなのかが分からない。
黒い壁面
本堂の壁面の色は黒で塗られ、そこに金色で描かれた人や動物が描かれていた。きっとラオス伝説上の動物だろうか。金色の輝きと黒の締りが気持ち良い。
◇細かく描かれた装飾は見応えがあるんです
モザイク壁画のマイトーン
本堂の背面を見ると、モザイク壁画の「マイトーン」が描かれていた。マイトーンとは、黄金の木の意味。1960年代に地元の職人たちの手によって制作されたそうで、これが何とも言えない美しさがある。ワットシェントーンで僕が一番気に入った場所だった。
僕は近い将来、自宅の内壁の一部を、モザイク壁画にしたい願望があり、近年の東南アジア各国の寺院のなかで、ワットシェントーンのモザイク壁画が一番参考になった。
モザイク壁画がは本堂に隣接する祠の立像堂にもあり、色とりどりのガラス装飾が施されているのは一緒。ほんとに美しいというか、かわいいというか、見ていて飽きない。
◇人と人の間を泳ぐカメ。カメは神話に必ず登場する
本堂の内部
本堂の内部に入る前に、眩しいくらいのキンキラの入口に思わず目がいってしまう。これはもう宝石箱のようである。
そのキンキラの入口を一歩ひいて見ると、奥に仏の姿があり、うまく出来ているなと感心させられる。
キンキラの入口を抜けると、内部はシックな雰囲気が漂っている。正面の仏はシュッとした細身の体型。この仏の体型と表情の違いを見るのも、東南アジア各国の寺院巡りの楽しみのひとつである。
◇見守ってくださっております。ルアンパバーンにご挨拶しました
◇銅鑼の音を聞くことはできませんでした
霊柩車庫
さて、本堂も良かったが、1960年に行われたシーサワーンウォン王の葬儀で使われた霊柩車が納められている「霊柩車庫」も必見と耳にする。昨年(2016年)アメリカのオバマ前大統領がワットシェントーンに訪れた際、その霊柩車を絶賛されていたそうだ。
その霊柩車だが、1960年でしょ?王様でしょ?と頭の中で想像して入ってみたが、ちょっと想像していたよりスケールの大きさに驚いた。おそらく中央に王様の遺体が安置され、その周りを迫力のある龍が囲む造りになっていた。
◇大きすぎて全景をカメラに収めるのは無理でした
◇ズバリ、格好いいです
霊柩車の裏には無数の仏像が並んでいたが、ここの景色も見たかった場所だ。それは、ワットシェントーンへ訪れた米オバマ前大統領の写真がここで撮られ、全世界へ発信された場所だからだ。ふむふむ、間違いない。
◇霊柩車庫内で笑顔の米オバマ前大統領(2016年) 画像:ロイターより
まとめ
アジアの寺院巡り。特段寺院に興味はなく、そこに旅慣れの要因が入ると、暇だから行ってみるかという思いになる。仕方のないことだと思う。しかし今回訪れたワットシェントーンは、暇だからというより、ぜひ行ってみなきゃと思わせる部類の寺院だと思う。 それくらい見どころがあり、目と脳と感性を刺激してくれた寺院だった。
ワットシェントーン
時間:7:00〜18:00
入場料:20,000キープ(約275円)
◇ワットシェントーンの場所
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