ルアンパバーンにいったい何があるというんですか?

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ラオス北部の街、ルアンパバーンへ初めて訪れた。ルアンパバーンは市街地全体が世界遺産の街ということは知っていた。僕が今まで訪れたアジアの街で同様な街といえば、マレーシアのジョージタウンやマラッカ、そしてベトナムのホイアンも街全体が世界遺産の街だった。その街を歩くと、過去の植民地時代の建物と文化が融合した名残を感じては、だから世界遺産なのかと思う側面があった。さて、今回訪れたルアンパバーンの街とは一体どんな街なのだろうか。

 

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プーシーの丘

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街の中心にある「プーシーの丘」は、ルアンパバーンに訪れた人なら必ず登る山だろう。旅をしていると山や階段ばかり登っている印象があるが、やはり初めて訪れた街を俯瞰で手軽に見ることができるなら、避けることはできなかった。

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プーシーの丘は小さな丘だった。登ること約5分で世界遺産の街の全景を俯瞰で見ることができた。ビエンチャンに次ぐ、ラオス第2の街だが、車やバイクが少なく穏やかな顔を覗かせていた。そして家々の屋根の色は赤茶けた色合いで統一されており、美しい街並みだなと素直に思えた。

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◇メコン川を望む観光客。360℃ぐるりと見渡せるんです

プーシーの丘
時間:6:00〜18:00
料金:20,000キープ

寺院の数々

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ルアンパバーンは小さな街だが、寺院の数はそれなりにあり、さすが托鉢の街だなと頷かされる。国立博物館に隣接しているワットマイはルアンパバーンで最も美しい寺院と言われており、堂内にある王朝時代を彷彿させるボートは、4月のラオス正月と10月のボートレースの時しか顔を出さない。僕が訪れたのは1月で、これは残念だった。

ワットマイ
時間:8:00〜17:00
料金:10,000キープ

 

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◇ビエンチャンではその気にならない寺院巡りも、不思議とルアンパバーンだと気持ちが動きました

 

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名物?竹橋

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街に流れる静かな「カーン川」。そこに架かる竹で出来た橋は、観光名所のひとつらしい。この橋は今訪れている乾季にしか通行できず、しっかりと通行料を摂取される。さて、この橋の向こうに何があるのかというと、どうやらレストラン&バーがあるようだ。

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◇スリルはありそうですが、僕は眺めて終わりです

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◇メコン川とまた一味違って、ぼんやりするのに向いてます

ゲテモノ酒

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そのカーン川の反対にあるメコン川に来ると、騒がしい欧米人の団体がいた。何だか楽しそうだなと覗いてみると、その正体が分かった。

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それはヘビや見たこともない大きさのゲジゲジのような生物が入った酒だった。僕はこの手の酒を見るのは初めてではなかったが、何も好き好んで飲まなくても……と、今まで敬遠していた。しかしそれまで滞在していたバンビエンをあとにしてから風邪をひいてしまい、体調がすぐれなかった。この酒が良薬になるかも……。思い切って欧米人に混じって飲んでみることにした。

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◇今見ても気持ちが悪いです

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ショットグラスに注がれた酒をチビリと口へ運ぶ。その味は何と表現したらいいのだろうか。美味いか不味いかと問われれば苦くて不味い。そしてアルコールのパンチが効いていて、度数がかなりあるように感じる。これはひょっとして、本当に風邪に効くんじゃないだろうかと思ったが、そこから先がどうしてもすすまない。すると、近くの欧米人が僕を見てカウントダウンを始めてしまった。ファイブ、フォー、スリー……。これは誰が見てもイッキ飲みをしろということ。そのフリに応えた僕は、しばらく体が固まってしまった。

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◇そのキツさに視界も悪くなりましたが、笑いがとれたので良しとします

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世界遺産の街

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僕が過去に訪れたアジアの世界遺産の街は、マレーシアのジョージタウンやマラッカ、そしてベトナムのホイアンだった。例えばジョージタウンで言うとコロニアル調の建物とマレー、中国、インド式の建物が相交った街並みが世界遺産なんだとすぐに理解ができた。特に1階が店舗で2階が住居のプラナカン建築は印象的だった。ホイアンはどうだったろうか。多文化が融合した港町と黄色い壁で統一されたコロニアル建築が特徴的で、やはりこれが世界遺産なんだと、体のなかにスッーと入ってきたものだった。

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では、今いるルアンパバーンはどうだろうか。プーシーの丘から見た赤茶色の屋根で統一された建築物は分かったが、通りを歩いてみると、これがフランス植民地時代の建物なのか?と、自らの知識不足も相まって、見てそれと分かるのに時間がかかる。いやいや、托鉢も含めて世界遺産なんだよと言うのは理解できるが……。ただ、世界遺産というフィルターを外して街を純粋に見ると、静かで穏やかでゆるりとした空気が流れているのは肌で感じた。

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特にシーサワーンウォン通りを北東の方へ進めば、通りを灯す照明が幻想的な飲食店が数多くあり、まるでホイアンのような街だった。ルアンパバーンで爆音のEDMは流れることはなく、酒とハッパでキメる旅行者はいない。夜の終わりが早いのは決して早朝の托鉢のせいだけではなさそうだ。

 

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ナイトマーケット

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ルアンパバーンの街にもナイトマーケットは存在していた。すっかりこの手のマーケットは飽きてしまったが、初見の街ではなぜか見てしまうのは旅のクセ。ただ、他国のマーケットとひと味違うのは、ラオスの重要な生産物「繊維」を扱った商品が豊富なところだろうか。

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また、ナイトマーケットが開催している時間帯では、一皿1万キープの料理が並ぶ屋台もあった。しかし、その味はというと……、こんなものかと納得するしかなかった。実はルアンパバーンでこの手の料理は「1ドルビュッフェ」が有名だと思うが、今は値上がりをして1万5千キープ、約2ドルになっている。

 

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ルアンパバーンの理髪店

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メコン川沿いで小さな理髪店を見つけた。早速切って貰おうと店主に話しを聞くと、日没に近いからと断られた。店内に照明はなく、見にくいのが理由だった。金より見えないことで断る。理容師としては当たり前なことかもしれないが、そんな返事が気に入った。僕は翌朝、オープン時間の9時に合わせて再訪した。

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散髪代は30,000キープ、日本円にすると約410円だ。過去の旅で髪を切ったのは4回ある。散髪代を振り返ると、ベトナムのハノイは500円。マレーシアのクアラルンプールは520円。そしてカンボジアのシェムリアップは300円だった。それを考えると、ラオスは特段安くはなかった。

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さて、その手順はというと、髪の生え際に粉を付け、クシを使いながらバリカンで丁寧にカットをする。そして髪全体を濡らすと、バリカンからハサミに持ち替え、やはりクシを使いながらカットをする。最後はクリームを塗って、カミソリで産毛を剃り、軽くマッサージをして終了した。気になるスタイリングに関しては、過去を振り返っても一番納得をしたスタイルだった。髪を切り、新たな気持ちでルアンパバーンの街をあとにした。

最後に筆者から

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ルアンパバーンの滞在は2泊3日だった。渡航前から分かっていたが、2泊3日だとアタマとオシリが移動になり、どうしても窮屈な滞在となる。そこにきてバンビエンで年甲斐もなく連日連夜飲み明かしたツケがまわり、風邪をひいてしまった。ルアンパバーンは物凄く体調の悪い滞在となってしまった。

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そんな風邪のせいもあり、エメラルドグリーンの水で有名な「クアンシーの滝」へは行かなかった。行くとしたら滞在2日目しかなかったが、行ったら水に入りたいし、入ったら入ったで寒いうえ、風邪は確実に悪化する。それを想像すると、そんな気にはならなかった。これは今後再訪する時までとっておこう。

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バンコクからバスで移動した旅は、ビエンチャン→バンビエン→ルアンパバーンと北上をし、一旦ここで終了となる。ルアンパバーンからは飛行機で再びバンコクへ移動をし、1泊してから東京へ帰る日程を組んだ。ラオス6泊7日の旅は風邪をひいたのを抜かせば、とってものんびりできた滞在となった。逆にラオスだから風邪が悪化しなかったのかもしれない。幸い高熱は出なかったが、ラオスへの情熱は一旦心の中にしまうことができた。うん、満足。
(ルアンパバーン滞在:2017年1月上旬) 

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