【2019年7月世界遺産登録決定】ミャンマーバガン遺跡の仏塔・寺院観光でサンライズ&サンセット!

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世界三大仏教遺跡と言われている、カンボジアのアンコールワットとインドネシアのジャワ島にあるボロブドゥール寺院遺跡、そしてもうひとつ、ミャンマーのバガン遺跡。

そのバガン遺跡がこの度、世界遺産に登録される運びとなった。

世界遺産登録における調査や評価を行っている機関のフランスICOMOSが、第43回世界遺産委員会の年次会議にて、登録勧告すると発表したからだ。

僕は2016年にバガン遺跡を観光したが、自然のなかに佇む無数の仏塔を目の前にして、本当に来て良かったと実感したものだった。

今回はそんなバガン遺跡観光を、僕なりに紹介したい。

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バガン遺跡とは?

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バガンの仏塔・寺院観光はオールドバガン周辺がメインになると思うが、一説によると仏塔の数は2千から3千とも言われており、地球の歩き方に掲載されているバガン見どころカタログの数だけでも26個の仏塔と寺院がある。

これを順番に巡るのが正当な観光者なのかもしれないが、うだるような暑さのなか次から次へと仏塔や寺院を巡っても印象は薄くなり、そこまで熱心ではない性分だから、朝日と夕日が見れる仏塔を中心に巡ってみた。

観光の足は電動バイク

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バガン仏塔・寺院巡りの足となるのが電動バイクだ。店舗によって料金は違うが、宿泊したピンサルパゲストハウスの向かいにあるバイク屋では、朝から夜まで借りられて5,000K(約400円)だった。ちなみに朝は日の出を見るため5時から借りられた。

▷▷▷日本語が喋れるスタッフがいるピンサルパゲストハウスの詳細はこちら

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◇仏塔観光には馬車もあります。丸1日や半日など、時間と料金は交渉制です

シュエサンドーパヤー

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オールドバガンの南側にある仏塔「シュエサンドパヤー」は、朝日と夕日を見るスポットとして有名で多くの人が訪れる。僕も午前5時に起床し、レンタルした電動バイクで訪れた。

朝日

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僕が訪れた日は厚い雲に隠れて朝の太陽を拝むことはできなかった。だが、鳥のさえずりしか聞こえない静かな環境で見るバガン遺跡の景色は忘れられないものとなった。

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◇空がだんだん明るくなると、その景色ははっきりしてきます

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◇階段はかなりの急勾配です

仏塔を降りると、係の人にバガン入域のチケットの提示がある。まだ購入していなかった僕はここで支払うことになる。その料金は数年前まで15USドルくらいだったようだが、今は22USドル。カンボジアのアンコールワットもそうだが、アジア各国この手の入場料は年々値上がりしている。

夕日

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ぐるっと一周できる仏塔は、朝日のスポットでもあり夕日のスポットでもある。西の方角に目をやればミャンマーの豊かな水源であるエーヤワディー川と、太陽に照らされた仏塔シルエットが美しく見える。

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◇朝日と同様、夕日を見るために多くの人が訪れます

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◇この日の太陽は雲の向こうに消えていきました

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◇日が落ちたあとの眼下に広がる景色もいいんですよね

ダマヤンヂー寺院

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シュエサンドーパヤーからすぐ近くの場所にある寺院が「ダマヤンヂー寺院」だ。この寺院はかなりの重厚感があり、地元では夜になると幽霊が出る噂があるらしい。寺院の裏手では何頭もの野犬が遠吠えを繰り返しているため、昼間でも薄気味悪い。

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四方をぐるっと一周できる造りの寺院の内部は、何体もの仏像が納められていた。ただし、仏像が納められていない場所もある。それはこの寺院は未完成のままというのが理由らしく、原因はこの寺院の建設に携わったナラトゥ第5代王が何者かに暗殺されて工事が中断になったようである。

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◇幽霊の噂の背景はその歴史からきているのか?

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◇寺院の前にいた子どもたち

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スラマニ寺院

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同じくシュエサンドーパヤーから近い場所にある「スラマニ寺院」は、8月に発生したマグニチュード6.8の地震被害が目にとって分かる寺院だった。寺院のてっぺんにある塔は崩れ落ちたらしく見る影もない。その影響だろうか、内部は入場禁止となっていた。

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◇竹で組んだ足場が見え、修復中と分かります

シュエズィーゴォンパヤー

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バガンを代表する仏塔のひとつ「シュエズィーゴォンパヤー」は、オールドバガンではなく、ニャウンウーにある。

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長い屋根付きの参道を歩くと、ネットで評判の悪いお土産屋が出てきたが、気分の悪くなることがこの後境内で起きる。

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境内に入ると金の階段ピラミッドに、シルバーの円筒型仏塔が目に飛び込んできた。あれ?バガンを代表する黄金の仏塔のはずだが、シルバーとはどういうことなのか。修復中なんだろうか。それにしても、まだ入場したばかりだが、なんだかこの空間は居心地が良い。

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そんな心地よさが油断させたのが、金箔を売る女だった。1,000K(約82円)で貼っていきなさいと話すので体験してみたら、壁に3ヶ所、仏の目や体の5ヶ所。次から次へと指示する場所に貼っていき、合計8ヶ所に貼り終えた。すると女は1枚1,000Kで合計8,000K(約650円)と言ってきたのだ。これはかなりのぼったくり商法で、この旅一番のぼったくり度合いだったが、僕は頑として1,000Kしか払わない。それでもかなりのしつこさだったので、プラス1,000Kだけあげたら喜んで引き下がっていった。なんと言うことか。宗教施設とぼったくりの関係はとても複雑な思いになる。

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元々この仏塔はエーヤワディー川の岸に建てられたが、水害がひどく、現在の場所に建てられたそうだ。そう言えばこの一帯は先月の8月も水害で道路はボートが走ったと、宿泊したゲストハウスのスタッフが話していたのを思い出した。

名称の「シュエ」は金で、「ズィーゴォ」はパーリ語の「勝利、栄光、祝福の土地」という意味らしいが、目の前の仏塔はシルバー。やはり修復中なんだよね? 誰か教えてくれという気持ちになる。

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◇境内は瞑想できる空間がいくつもあり、風が通り涼しくて気持ちが良いです

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◇パヤーを出ると目の前には少仏塔と緑と馬。画になります

その他の仏塔・寺院

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その他の仏塔・寺院は数え切れないほどあるのがバガンだ。これらを真剣に全部見ようと思ったら半年じゃきかないかもしれない。のんびりと壁に描かれたレリーフなどを見て、名も無き小仏塔で休憩を兼ねた昼寝をする過ごし方が僕にはあっていた。

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◇ナッ神を頼りなく見えるのは僕だけだろうか

移動の注意点

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バガン観光で一番の注意点は天候だ。大きなアスファルトの道路以外は土の道路。雨が降れば路面はぬかるみ、電動バイクでの走行は困難になる。

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◇足元はこんなことになります。タイヤも足もぬかるみにはまり、サンダルは脱げ放題です

最後に筆者から

まだまだ見どころの多いバガンの仏塔・寺院観光だが、それらを順番に回ると途中から義務感みたいな気持ちになってくるのが僕の性分。滞在がもう1日あれば再び仏塔巡りをしたと思うが、今回はこれで良かったと満足した。なぜなら、また来ると決めた充実したバガン滞在だったからだ。

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◇今回の主な場所


また、補足だが、人気のシュエサンドーより人の数が少ないブルディが、昨今朝日と夕日のスポットで人気との情報がある。

バガンの仏塔・寺院観光
移動手段:レンタル電動バイク
料金:1日5,000K(約400円)
半日や朝だけなど、時間と料金は交渉制。宿泊している部屋番号の申告あり。パスポート、免許証の提示はなし。

バガン入域料:22USドル

 

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