タイの車窓から
2013.09.22(4日目)
窓口で切符を購入した我々は早速ホームへ。列車とホームの高さが合っていないところを見ると、まさに海外に来たのだと実感する事ができる。
バンコク→アユタヤ:15B
列車はほぼ定刻通りに発車した。これから約1時間30分、列車の旅が始まる。速度は決して速くはないが、開けた窓から心地よい風が吹き込み、エアコンが付いていなくても快適だ。車窓からは手を伸ばせば届く勢いの場所に民家があり、人々が生活をしている。
列車は途中何度も停車する。車内放送が無いから理由が分からないのだが、分からなくていいのだ。急ぐ旅ではない。それすらも楽しいのだ。
しばらく走ると風景は一変、どこまでも続く緑と広い空になった。まさに田舎の風景だ。車輪と枕木が当る音と風の音が調和され、今までに感じたことの無い幸福感に浸った。それは決して数本飲んだ缶ビールのせいでは無い。
自然の音も良いが、好きなアーティストの音楽を聴くのもまた良い。僕はイヤホンを付けipodでColdplayの「Life In Technicolor Ⅱ」を聴いた。今回の旅のテーマ曲だ。タイトルの意味は「総天然色の人生」。人生は美しいもので溢れているという意味だろう。歌詞の一部に「誰の人生も輝く素晴らしい瞬間があふれてる」という歌詞がある。本当にそう思うし、そうあって欲しいと願う。また、輝くために磨く努力をしなければと。原石のままのダイヤモンドでは輝けない。
列車は定刻より約30分遅れてアユタヤ駅に到着。時刻にして15時を少し回ったところだ。駅はまさに田舎の駅。人も疎らで観光地の雰囲気はまるでない。それで良いのだ。穏やかな雰囲気のなか、改札を出た我々は宿を探しに街へ歩き出した。