参拝も値切りも真剣な方が良い
2013.09.24(6日目)
信仰にあついタイでは街のいたる所で参拝できる場所がある。今いる伊勢丹前もそのひとつで、熱心に膝まづき参拝している人を見かけることができる。ここは「プラ・トリムルティ」といい、縁を結ぶ恋愛の神様。バラなどの赤い捧げ物をおでこに当てながら頭をたれ、具体的なお祈りを唱えるのが大事なようだ。
近年のタイ人気とパワースポット効果も相まって日本人には人気のスポットみたいだ。僕はそのことを帰国してから知ったので参拝をしていない。もし参拝をしていれば今頃…。いや、それは神のみぞ知るといったところか。
我々は参拝客を横目に伊勢丹に入ってみた。その他セントラルワールド、そしてその向かいのビックCなどの店舗を見て回ったが衣料品は日本とほぼ同じ価格で肩透かしを食らった。タイの物価を考えたらデパートやショッピングセンターの商品は高級品である。格安な衣料品を買うならカオサン通りなどにある商店やナイトマーケットがいいだろう。例え偽物でも低価格なら許せることだろうと思うが、そこは個人の価値観が問われる。
マーケットの良いところは値段交渉ができる点だ。いわゆる値切り。しかし交渉事なのですべて上手くいくとは限らない。僕は数日前のカオサン通りで苦い思いをしてしまった。タイらしい柄の大きな布が欲しくてとある店舗に入ったのだが、値段がなかなか折り合わない。二枚購入の意思を見せても折り合わない。時折ユーモアを交えながらのトークでも、うんともすんとも言わないのだ。終いには近くにいたタイ人の客から「諦めてこの店から出て行きなさい」というような言葉を言われてしまった。僕の値段が安すぎたのか、ユーモアが度を超えたのか、はたまた相手に対する真剣さが足りなかったのかは定かではない。
◇BTSサイアム駅前はハイソなショッピングセンターが揃っている
数々のショッピングセンターを後に我々はBTSに乗りウォンイーエンヤイ駅へ向かう事にした。ちょうど一年前、旅行先の沖縄のゲストハウスで出会った友人K君と会う為だ。彼と会うのはそれ以来。まさかタイで会うとは思ってもいなかった。旅とは、人生とは面白いものだ。