韓国・釜山の男のひとり旅はコレだ!

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韓国の釜山にいる。釜山は今回初めて訪れた都市だ。渡航前、現地の気温を調べてみると、昼間の気温は25℃にも達することが分かった。
 
これはいい。
成田空港のベンチに座ると、まだ見ぬ釜山を想像してみた。
 
釜山の繁華街、西面(そみょん)あたりのオープンテラスのカフェに腰を下ろすと、釜山港から吹く暖かい風が新緑の中を通り抜ける。文字通り風薫る五月。初夏の便りを異国で感じている……。
 
なんて思っていたら、とんでもなかった。着いた初日からしっとりとした雨が街を濡らし、風は冷たく肌寒い。思わず持参したウインドブレーカーを羽織って街を歩いた。
 

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日本にとって釜山は、最も近い外国都市と言ってもいいかもしれない。博多から空路なら一時間。フェリーなら三時間。どちらも運賃は高くない。
 
そして釜山は、首都ソウルに次ぐ第二の都市。首都と比べて第二の都市は、どこかゆるりとした空気が流れている。そんな感覚を釜山にも当てはめると、強ち間違っていないような気がする。
 
釜山の玄関口、KTX(高速鉄道)が停車する釜山駅周辺や、西面の街を歩くと、人の数は少なく、地下鉄も空いてる。ソウルと比べ、皆せかせかしていない。それでいて飲食店や娯楽の数は豊富で旅がし易い。

 

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釜山名物テジクッパ 

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そんな旅の初日は、テジクッパから始めた。テジクッパとは豚肉(テジ)が入ったスープご飯。釜山の名物料理だ。
 
先日、我が家で営むAirbnbに、韓国人ゲストが宿泊した。彼らにテジクッパの存在を訪ねると、知ってはいるが口にしたことは無いと言われた。彼らは首都ソウルの在住だった。
 
そんな釜山名物テジクッパの味に頷き、短い旅の期間に二度も足を運んでしまった。その味の決め手は……。
 
 

釜山のマチュピチュ 

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はじめて目にした釜山の街は、海と山に囲まれた土地だった。そして単なる起伏のある街ではなく、歴史の転換点があった、ドラマチックな街だということが分かった。

釜山は1876年、日本によって開港され、朝鮮半島の玄関口として繁栄した。のち1945年の日本の終戦時には、半島を出る日本人と半島に残る朝鮮人が往来する。そして1950年に朝鮮戦争が起きると、半島全土から避難民が殺到した。それが釜山なのだ。

そんな釜山の歴史を頭に入れつつ向かった先は、「釜山のマチュピチュ」と呼ばれる天川洞文化村だった。

マチュピチュとは15世紀のインカ帝国の遺跡。標高2,000メートル以上に位置する絶景のマチュピチュ遺跡は、世界の旅人から支持を得る聖地。行ったことのない僕でも知っている場所だった。

それが釜山にある?

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僕は元来、海と山に囲まれた街が好きだった。南は長崎、北は小樽、関東なら横須賀がお気に入りの地だ。そこに路地裏好きの琴線に触れ、古い街並みの景観が加わる。それは釜山のマチュピチュも同じだった。

しかしマチュピチュというよりは……。一瞬、首を傾げてしまう。行ったことのない身に、比較する資格はない。承知はしている。それでも、あんな街、こんな街……。昔に旅した街の情景が脳裏を過って懐かしさを覚えた。

そんな釜山のマチュピチュを丁寧に歩いてみた。

デジカルビ 

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釜山で食事をするとき、「テジ」と付き合って旅をすれば、満足のいく旅ができる。今回の釜山旅で分かったことだった。
 
前述のテジクッパが豚のスープご飯なら、今回はテジカルビ。豚のカルビ肉だった。
 
韓国で焼肉といえば、サムギョプサルを想像する人は多い。しかしテジカルビを想像する人は聞いたことがない。今回の釜山旅で、どうしても食べたい一品だった。
 
想像をしてみる。熱い鉄板の上で、ジュウジュウと音を立てて焼く豚のカルビ。冷たいビールと韓国焼酎のソジュで乾杯。いいじゃないか……。
 
と思いきや、テーブルの上に運ばれたテジカルビは、まさかの姿で現れた。
 

>>>行列必死!テジカルビの人気店。その正体とは?

>>>釜山で一人焼肉なら駅チカのトネヌがおすすめ!

エアプサンとプライオリティパス

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エアプサン(Air Busan)ーー。

乗ったことはないが、耳にしたことがあるLCCだった。

2008年、釜山ーソウル線に初就航したエアプサンは、アシアナ航空が親会社のLCC。日本には2010年、大阪と福岡に初就航している。

そんなエアプサンに、今回初搭乗となった。チケットの購入、チェックイン、機内の様子、機内食など、成田ー釜山の往復の模様を徹底リポートしたい。

>>>韓国LCCのエアプサンを徹底リポート!詳細はこちら

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そしてプライオリティパスで入れる、釜山の金海国際空港「SKY HUB LOUNGE」も初体験。ラウンジの様子と食事を紹介したい。

>>>プライオリティパスで入れる金海国際空港「SKY HUB LOUNGE」の詳細はこちら
 

最後に筆者から

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僕の旅は観光を除けば、旨い食事をして酒を飲むことしかしていないような気がする。そこに韓国サウナのチムヂルバンが加われば、韓国の旅のような気がする。

その韓国の旅は、都会の冷たさを感じる首都ソウルより、ゆるりとした空気が流れる釜山が断然に肌に合うことが分かった。

一人旅はなんでも南側がいい。

ルアンパバーンよりバンビエン。ハノイよりホーチミン。台北より台中。バンコクよりチェンマイ。あれ?チェンマイは北だぞ。酔いがまわってきたようだ。次の旅はパタヤでも行ってみるか。

一本300円のソジュが効いてきたようだが、床のオンドルは効いていない。肌寒い五月の釜山ひとり旅。初日は酔ってサウナの床で雑魚寝した。

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その後の釜山旅

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その距離と格安航空券のおかげで、釜山はすっかりお気に入りの土地となった。

そして釜山の旅は、テジクッパと共に過ごすこととなる。

人気の老舗店から、街なかのテジクッパ店を巡る旅。各店舗によって異なる味とキムチの味に舌を唸らさられる。

>>>釜山駅から一番近くて美味しい行列必至の人気店「本銭デジクッパ」に満足

 

失敗?のアワビ粥

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失敗もあった。

それは日本人に人気のアワビ粥だ。

人気店「済州家(チェジュガ)」へ向かい、評判のアワビ粥を口に含むと、それは味がなく、首をかしげたくなる味。

後日、読者から卓上の塩を入れて食べるものだと、お叱りのコメントをいただいたが、たとえ塩を入れたとしても……。

素朴な味付けとアワビ、そして粥。健康食とういうことなのか。

この話しを友人の韓国人にしたところ、僕なら絶対この店には入らないという。

「釜山でチェジュ島の料理食べても仕方ないじゃん」

言われてみればそうなんだが……。

この会話には、旅行者とそうじゃない立場の温度差も交わった。

>>>釜山の人気店「済州家(チェジュガ)」で名物!アワビ粥とウニのスープ

 

韓国のひとり食事

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韓国を1人で旅すると、決まって悩むことがある。それは食事だ。

韓国には1人で食事をする文化が流れていない。焼肉店に入っても、必ず2人前から、いや3人前の店も存在する。

そしてつきだしの小鉢の多さ。これも多人数を想定してのことだろう。

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しかし1人で入っても肩身の狭い思いをしなくてもいい店舗もある。それを探すのが韓国の旅ということなのか。

釜山のとある百貨店に入り、飲食店街を巡った。するとお一人様専門の鍋料理店を見つけた。カウンターしかないその店は、皆壁に向かって鍋をつついている。そして目線はスマホの画面。時代の変化とともに、食事の文化も変わるのかもしれない。客層は皆若い世代。

韓国、そして釜山の旅は、もうちょっと見続けたい気がする。

 

港町、ほろ酔い散歩、釜山の人情食堂 (双葉文庫)

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