釜山名物デジクッパ|豚骨の香り漂う西面のデジクッパ通りに満足
釜山で食べたい一品があった。それはデジクッパだ。
デジクッパとは、豚を意味するデジのクッパ。釜山を中心とする豚骨スープのご飯である。
先日、我が家で営むAirbnbに、韓国人のゲストが宿泊した。彼らにデジクッパの存在を聞いてみると、口にしたことがないと言う。釜山名物デジクッパの存在は、たとえ行ったことがなくても、旅好きな人なら知っている。疑問に思い、彼らの出身を聞いてみると、首都ソウルの在住と話す。
同じ韓国でもソウルでは口にする機会がない、デジクッパの味とは、一体どんなもんだろうか。釜山随一の繁華街、西面(そみょん)駅からほど近い、デジクッパ通りへ向かった。
デジクッパ通り
駅のある地下から通りに出ると、そこがデジクッパ通りだとすぐに分かった。なぜなら通りには豚骨の香りが充満していたからだ。そう、西面の街は豚骨で包まれていると言っても過言ではなかった。
浦項デジクッパ
数あるデジクッパ店のなかから選んだのは、浦項(ポハン)デジクッパ。店は1941年創業の老舗店。韓国をはじめ、日本のテレビ番組でも取り上げられているとのこと。
鍋の火を絶やさないため、24時間営業で煮込む豚骨スープ。西面の街を包む香りの正体はこれだったのだ。
店内とメニュー
入店したのは平日の午後6時ころ。夕食時に早すぎたのか、席に余裕はあった。適当な席に腰を下ろすと、店員のおばちゃんが近寄ってくる。壁に掲げたメニューはあるが、当然そこはハングル文字。思い切って
「デジクッパ」
と、そのままおばちゃんに伝えると、
「デジクッパ?でぇ〜でぇ〜」
どうやら伝わったようだ。
味の決め手の小鉢
目当てのデジクッパは、注文からすぐに出てきた。だが、デジクッパの前に、一緒に出てきた小鉢の紹介からしてみたい。
デジクッパはそのままでも絶妙な味だが、小鉢の食材で好みの味付けにするのが楽しい。辛味がいいなら、キムチ、そしてニラ。タデギと呼ばれる唐辛子を入れれば、辛さに加えてキレもアップする。
さらに塩分が欲しければ、味噌、セウジョッと呼ばれる小エビの塩辛を入れるといい。特にセウジョッは絶品このうえない。白米にぶっかけて食べても文句はないだろう。
デジクッパ
さて本題のデジクッパに話しを移す。
韓国特有のステンレス製のスプーンで器の底をすくうと、これでもかというくらいに顔を出す豚肉。その豚肉は薄くスライスされ、とても食べやすい。
スープはクセが全くない、豚骨スープ。通りの豚臭さが嘘のようである。
そこに釜山名物のミルミョンという小麦麺を入れてみる。本当はご飯も食べ終えた最後に入れるのが、正式な食べ方かもしれないが、これがまた旨い。そのまんまの表現で恐縮だが、文字通り豚骨ラーメンとして味わえる。
小鉢をつまみにビール
疑う余地のないデジクッパ。噂通りの味に納得すると、おかわり自由の小鉢をつまみにビールを注文。
韓国語は全く理解できないが、壁に掲げられたテレビから流れる韓国のニュースを見ながら、冷たいビールを喉に流し込む。そしてキムチやにんにくで口の中を濃くすると、残った豚骨スープをすする。このローテーションができれば、もう釜山のおじさんと変わりはない。
そうでしょ?
でぇ〜、でぇ〜。
最後に筆者から
デジクッパ通りを歩くと、日本人グループの話しが聞こえた。
「どこに入っても一緒でしょ?」
その真意を確かめるため、近くの他店に入ってみた。すると、スープの味はさほど変わりはなかったが、ご飯が器に入って別に出てきた。これはデジクッパではなく、また別の言い方があると思ったが……。
一瞬、頭の中がハテナになるところも、海外旅行の楽しみでもある。ビールも前述の店がカスなら、ここはハイトエキストラコールド。デジクッパ通りで、デジクッパの食べ比べ。いいじゃないか。僕は次回の釜山旅でも、絶対デジクッパを口にするだろう。
浦項デジクッパ
営業時間:24時間
定休日:不明料金:デジクッパ 7,000W、瓶ビール4,000W
◇浦項デジクッパの場所。1番の出口から出ると、向かいやすいです
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