タイ王室と僕も認めるビアシンハー!!
「こんな美味いビールを飲んだことは無い」
寺院巡りを終え再びカオサン通りに戻り、カフェバーにて瓶のシンハービールを飲んだ印象だ。シンハービールとはタイ王室が認めたプレミアムラガービール。文字通り国を代表するビールだ。そのシンハービールをタイに着いた初日に飲んでいるのだが、その時は生だった。旅の疲れと気持ちの高揚を差し引いても「美味い」と感じた。でもその時より格段に美味しく感じる。
なぜ美味く感じたのかを述べる前にひとつ間違いがある。「生ビール」と「瓶ビール」の違いだ。居酒屋などで普通に使われている言葉だが、どちらも本来「生ビール」なのだ。
雑菌が入らないようにする技術、酵母を濾過する技術が進歩したので熱処理は行っていない。その生ビールが樽に入って居酒屋でジョッキやグラスで提供される。それが缶に入れば缶ビールであり瓶に入れば瓶ビールである。
ではなぜ美味く感じたのか?
瓶のシンハーは氷を入れて飲むと美味しいように作られている。つまり濃いのだ。タイの食事処に行き瓶シンハーを頼むと、グラスに氷を入れてくれる。常夏の国ならではの習慣なのだろう。ここを含めたカフェバーでは氷は出てこない。グラスに注げばシンハーオリジナルの味をストレートに感じることができるのである。
シンハーは何と言っても爽やかな麦の香りが良い。この香りだけで幸せを感じることができる。そして口に含むと感じるほのかな甘味。コクのある後味。この三つのバランスがとても素晴らしいのだ。
帰国してからの話しだが、近所にある行きつけのカフェバーにてこの話しをさせてもらった。すると気を利かせてくれたオーナーがシンハーをレギュラーメニューにしてくれた。旅の影響とはこういう所にも出るものだと感じたのであった。