大沢たかおが宿泊したシーロム・パッポンのホテルはまだあった! 〜深夜特急のあしあと〜

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バンコク滞在:2015.12.28〜2016.01.02

バンコク屈指の歓楽街「シーロム」へ来た。シーロムには多くの外国人観光客で賑わうナイトスポット「パッポン通り」が有名だ。踊る女性を鑑賞しながらお酒を楽しむゴーゴーバーやクラブなどが密集している。バンコクへ訪れる日本人の学生パッカーは節約旅行を貫き通すが、高い入場料を支払ってでもゴーゴーバーは行きたがる。それほどバンコクの夜の観光スポットとして名が知れている。

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日本人街のタニヤ通り

 

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そんなパッポン通りの近くにあるのが「タニヤ通り」だ。タニヤ通りは日本人観光客や駐在員向けのクラブ、カラオケ、飲食店などが密集しており、リトルトーキョーと呼ばれている。いわゆる日本人街と言ってもいいだろう。

夜のタニヤ通りを歩けば、上司の部下もお店の女の子も揃って「シャチョー、シャチョー」と、まるでコントのような光景に出会うことも少なくない。当然上司は酒も入って気持ちがよく声もでかい。そして見た目はガラが悪く冴えないオヤジが多いのは気のせいだろうか。新宿の歌舞伎町の方がよっぽど品がいい街だと思う。

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◇日本語の看板が目立つタニヤ通り

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◇日本円の両替ができる店舗もある


タニヤ通りの炊き出し

 

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そんな昼間のタニヤ通りは夜と打って変わって平穏そのもの。通りを歩くと町内の炊き出しの風景に出くわした。その炊き出しに並んでいるのはユニフォーム姿に身をまとった、近くに勤める人々の様子だ。関係のない外国人の僕にも貰えるのかスタッフに聞いてみると、ハッピーニューイヤーの炊き出しで配っているからどうぞと言う。海外は年末から新年モードで、名の通りハッピーな気分になれるところがいい。

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貰ったのはとろみのあるヌードルだ。そこにパクチーを載せ、香辛料をふりかける。タダだから言う訳ではないが、とても美味い一品だった。貰ったのはヌードルだけではなく、なぜかメロンジュースも一杯。こちらはとっても甘くて飲むのに苦労した。どうせなら苦味のあるビールがいいが、そうは問屋が卸さない。

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◇日本のラーメンを食べたければシーロムに来れば多数ある印象だ

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◇このビルは「つぼ八」に「世界の山ちゃん」。ここはまるで日本

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◇タイの代表的風俗「マッサージパーラー」

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◇こちらは健全なスパ&マッサージ「有馬温泉」。客はほとんど日本人のおじさまばかり

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パッポンのホテルを探して


タニヤ通りとスラウォン通りを歩けば、例え犬でも声を掛けられるのではと思ってしまうくらいキャッチの男から声を掛けられる。まるで一昔前の歌舞伎町並みだ。そんなことを考えていたら、ふとしたことを思い出した。それは沢木耕太郎氏の作品「深夜特急」の映像版だ。沢木氏役の大沢たかお氏がドンムアン空港で知り合った学生と一緒にバスに乗り、着いた場所がシーロムのパッポン通りだった。そこで学生から紹介してもらったホテルが近くにあるはずに違いない。ということで、急遽深夜特急のあしあとを探すことにした。

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映像では確かにパッポン通りを歩いているので、てっきりパッポン通りと並行するソイ・パッポン2あたりかと思っていたが、タニヤ通りに近いタニヤ2のなか程にあっさりと探し出すことができた。

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ホテル名の上部のガラス部分は映像と変わっているものの、外壁の水色のラインは当時のままで間違いはない。沢木氏はこのホテルにチェックインすると、ボーイに「女はいらないか?いい女いるよ」と執拗に粘られる。そのしつこさに辟易し、腹が立ち、やがて惨めな気分になっていった様子が描かれている。

ここからは、本の作品で描かれていることが多いが、その後バンコクに滞在する沢木氏はチュラロコーン大学の学生食堂に足を運び、学生が食べ残す姿に腹を立てたり、ワットポーで待ち合わせた女子学生に約束を破られ、その様子を見ていた中国人の計らいで自宅に招かれるが、そこでもうまく歯車が噛み合わない。

バンコクでは、どこかちぐはぐで、うまくいかない。バンコクの街の奥深いところに入り込めそうな糸ができかかると、突然、プツリと切れてしまう。

バンコクには、もうこれ以上いても仕方がないのかもしれない。

沢木耕太郎 著 〜深夜特急2より〜


沢木氏はタイに来る前に滞在していた香港やマカオでの日々の興奮を求めていたみたいだが、ただのギャンブル好きという見方もできるのは僕だけだろうか。

 

最後に筆者から


というわけで、久しぶりに深夜特急ネタにありつけた訳だが、このホテルのサイトを見ると、どうやら連れ込み系のホテルのようだ。単なる旅行者でも宿泊は可能なようなので、深夜特急ファンは一度宿泊してみるのもいいかもしれない。ちなみにスタンダードのシングルルームで1泊1,200バーツとお高め。時代による物価の違いは当然あるだろうが、チープな宿を求めて旅をしている沢木氏にとってこのホテルを選ぶのは不自然に感じる。「ということは…」と言う深夜特急&沢木ファンも少なくない。

それにしてもこの先、取り壊しや再開発が進んでいくであろうとも、まだこうして当時の建物が見れたりするのは、ファンとしては嬉しいことである。

::: SURIWONGSE HOTEL Co.,Ltd. :::

 


◇沢木氏(大沢たかお氏)が宿泊したホテルの場所

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深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

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