旅する側から迎える側へ!休みがとれない勤め人はAirbnbで年末年始を過ごす

f:id:TommyBackpacker:20171230115809j:plain


今東京の自宅にいる。朝目覚めると、氷点下に近い気温がここ数日続いている。出勤のため外へ出ると、思わず両手をポケットに入れながら歩いてしまう。寒いのはどうも苦手だ。去年の今頃を振り返ると、ちょうどラオスのバンビエンにいた。街の中心を流れるナムソン川の穏やかな流れと、そこに沈む夕日を見ながら過ごした。日々の喧騒から逃れて過ごす温暖なラオス滞在は、寒い日本を忘れることができ、ゆるりとした日々を過ごした。

 

スポンサーリンク
 

 


僕はここ数年、年末年始は休暇を利用して東南アジアを旅していた。それは年越しを海外で過ごしたいという思いではなく、ただ単純に連続した休みが他に少なかったからだ。それが今年は旅に出ることなく、東京の自宅で過ごすことになった。理由は勤め先が今年から年末年始の休みを廃止したからだ。昨今の流れと逆の方向へ向かっているように思えるが、一応サービス業だからそれなりにニーズがあった。それでも僕は5日連続の休みを確保した。だが、休みが確定したのは年末年始の一ヶ月前。これでは航空券の取得は高価であり、何より5日間では旅が忙しくなる。移動型の旅をしたい今の理想ではなかった。

f:id:TommyBackpacker:20171230120153j:plain


僕は勤め人が休暇を利用して旅に出ることが、どこまでできるのか?みたいな事をテーマのひとつとして旅をしてきた側面がある。これは職種などによって差が出るのは当然なことだが、自分なりの大事なテーマだった。そこへ無休化は年末年始に加えて、ゴールデンウィークまで及んだ。我が社は全日無休の道に進んだのである。出勤日は完全シフト制に移行。事前に航空券の取得が難しい状況になったのである。今年になって著しく旅の回数が減ったのは、Airbnbのための準備に加え、そんな勤め先の状況からだった。

「トミーくん、今度はいつ旅に行くの?」

僕の旅好きは職場ですっかりバレてしまっている。しかしこの返答が困るのだ。長期で休むには、皆の協力が必要になってくる状況だ。どうせ旅に出るなら気持ちよく行きたいものである。

「趣味を変えた方がいいんじゃない」
職場のひとりが口を開いた。

「趣味を変えるんじゃなくて、仕事を変えるんですよ」
僕はそう答えた。

転職という意味だけではない。仕事は何もフルタイムで週5日働く必要はない。自分にとって必要な分だけ働けばいいのである。

 

スポンサーリンク
 

 

僕が普段読んでいるおがしゃさんのブログにこう書いてあった。

定年まで雇われの身が最終目的では、人生の幸福に未来はない。

自由な発想と自分の考えで、生き方を決めるんじゃないのかい。

それが自由人への最初の一歩だ。道は一つじゃないからね。

タイライフ 中学受験の頭の良い人との違い より引用


仕事の都合で趣味を変えるとは、なんて貧相な発想をしているのだろうか。おがしゃさんの言葉を借りれば、そんな考えで人生の幸福に未来はない。趣味を変えれば?と言った人は、パチンコが趣味の60代手前のおじさん。きっと定年まで会社にしがみついていくのだろう。そんなおじさんは僕の旅を妬んで、たまに意地悪なことを言ってくるが、真剣に相手をすると吐き気がしてくるから、猿かチンパンジーだと思って仕事上の付き合いをしている。来年の目標は一匹でも多く、猿やチンパンジーから離れること。協力を得るくらいなら、働き方を変えるのだ。そして何より猿やチンパンジーは精神衛生上よくない。一緒にいると感性が鈍る。人間味のある温かい人や、鈍感ではない人と仕事をしなければならない。

f:id:TommyBackpacker:20171230120319j:plain


さて、そんなこんなで迎えた年末年始。海外に行かないで暇なのかというとそんな事はなく、今年始めたAirbnbでゲストが一週間滞在することになった。ゲストは韓国人の若い男性2人組。部屋はまるで学生の合宿所のように賑やかで、楽しそうな韓国語が踊っている。

旅へ出ていない身にとって、外国語が飛び交う空気はとても居心地が良い。Airbnbを始めてから、我が家のBGMは外国語になった。僕が運営しているAirbnbはホスト滞在型だから自分の家だ。しかしゲストが来ると、一瞬にして僕もゲストハウスの個室に泊まっているかのような感覚になる。たとえ隣室から喋り声やいびきが聞こえても、旅先のドミトリーで鍛えられた経験で、熟睡できるようになった。

旅をする側から、迎える側へーー。

それは旅をしている側では決して味わうことのできなかった経験をしている。僕は30代で初めて海外の風を感じたせいだろうか、人生観がガラリと変わるようなことはなかった。むしろ、それまでの経験を元に、冷静に旅を楽しんでいるような気がする。その一方で、人生観が変わるという意味では、旅人を迎える側の方が、僕のなかで大きく幅を利かせているかもしれない。それはひとつ屋根の下で、様々な人の生活スタイルや生き方、考え、接し方などをじっくりと共有できるからである。そして時には涙が溢れそうな感動も覚える。今年の年末年始は旅人に幸せな気持ちになって、我が家に帰ってもらうこと。そんな想いを抱きながら過ごしている。

来年はどんな一年になるのだろうか。毎年のように言っているが、できれば悲しみの涙は少ない方がよい。世界が平和になる未来に一歩でも近づきたい。それが願いである。そして僕自身はまた新たなことを始めてみようと思っている。再びおがしゃさんの言葉を借りると、道は一つじゃない。だが、道は掘ったり起こしたり均さなければならない。その道を進むには行程がある。そこを大切にしなければ、道はあっという間に悪路になることだろう。来年も楽しみな一年である。

最後に筆者から

今年も当ブログを読んでいただき誠にありがとうございました。当ブログは開設以来旅の情報や旅行記で運営してきましたが、今年からは、運営を始めたばかりのAirbnbに関する記事も少しだけ書くことができました。来年はその色がより一層濃くなることかと思います。

そのAirbnb運営を振り返ると、数年前から始めた当ブログの運営がきっかけでした。旅のブログを通して友だちができ、その友だちを通してAirbnbを運営できる家に引越しました。旅のボリュームは今年減ってしまいましたが、とても中身が濃く、面白い生き方ができた一年となりました。数十年後に過去を振り返ったとき、2017年は忘れることのできない、人生の転機になったと思えることでしょう。

さて、今後のブログ運営は、運営するAirbnbの情報や、旅人にスポットをあてた記事をさらに執筆できればと思っています。そして僕がこだわっている「旅宿✕空き家」の情報源が当ブログとなるよう成長していければと願っております。

そしてブログの更新がもっと頻繁にできるよう今一度見直し、旅もちょこちょことやりながら、ブログと正面から向き合っていこうと思っています。今後も『バックパッカーに憧れて』をよろしくお願いします。それでは皆さん、幸せな一年が過ごせますように。

f:id:TommyBackpacker:20171218184244j:plain


「あっ、来年からはバックパッカーに憧れてのことを、『バクアコ』って呼んでもいいからね」

今年の旅

  1. ラオス (バンコク→ビエンチャン→バンビエン→ルアンパバーン→バンコク) 2016.12〜2017.1
  2. 韓国 (ソウル) 2017.5
  3. タイ (バンコク→サメット島→バンコク) 2017.9

 

 

スポンサーリンク
 

当ブログに掲載するコンテンツ(テキスト、画像等)を無断に複製・転用することを禁止します。 Copyright ©2020 バックパッカーに憧れて All Rights Reserved.