香港LCCの「香港エクスプレスUO625便」搭乗記!羽田の早朝出発便に間に合うにはどうすればいいの?
2015.09.17(初日)
今日から休暇を利用した12日間の旅が始まる。東京/羽田空港を出発して、香港へ。香港に数日滞在したのちタイ北部へと向かう。香港への飛行機は「香港エクスプレス」を利用することに。初めての搭乗だ。今年の2月「旧正月メガセール」にて破格の850円航空券を手にすることができた。そのセールの恩恵を受けて今回搭乗することとなった。
しかしこのセール航空券にはひとつ問題がある。それは羽田の早朝便ということだ。時間は6時20分発。通常国際線だと2時間前には空港に着いていたい。そうすると空港着は4時20分。電車の利用は必然的に消える。残る選択肢はタクシーか深夜バスになる。調べてみるとタクシーは言うまでもないが、深夜バスというのがなかなか便利な選択肢。羽田空港着の時間は早朝4時30分。これなら間に合う。
さらに詳しく調べてみると国土交通省の実証運行により、2016年3月31日まで7路線30停留所の発着をしていることが分かった。例えば羽田⇄銀座、東京駅、秋葉原、浅草路線。羽田⇄新宿、池袋路線などだ。しかしこれもまた問題があった。例えば新宿駅の出発時間は4時05分。終電で新宿駅へ向かったとして、4時までどう過ごせばいいのかという問題だ。おそらくネットカフェやファーストフード店で過ごすという選択になるだろう。あるいは深夜まで営業している居酒屋で飲み明かすか。それでは旅に支障がでる。酔っ払って香港行きはごめんだ。
もうひとつは料金という問題。例えば新宿駅から乗車すると、2,000円の料金がかかる。もちろんタクシーに乗車するよりは安い。日本交通の羽田空港定額タクシーを新宿区から利用すると、深夜早朝定額運賃で8,200円かかる。これではせっかくセールで手に入れた航空券が損した気分になる。羽田から香港まで850円で、新宿から羽田までが8,200円とはなんだかよく分からない世の中である。
さてどうすれば良いのか。僕に残った選択肢はただひとつ。羽田空港で寝るという選択だった。というわけでこの旅は時計の針が深夜0時を周ったところから始まる、過酷な旅の幕開けとなった。
深夜の羽田空港
羽田国際空港名物「江戸小路」に並ぶ飲食店も深夜は閉店する。食事は予め済ませておかなければならない。
外に出てみるも、この日はあいにくの雨。ゆっくり缶ビールとはいかなかったが、雨の空港もまた美しい。
◇羽田国際空港は綺麗だが、寝るには苦労するベンチばかりなんです
早朝便利用のために空港で就寝をする行為は「若い人がやるもんだよなあ」などど辛い気持ちになっては決して駄目だ。毎日やる行為ではないので、「これも旅のイベントのひとつ」と前向きな気持ちで挑まなければならない。
と自分に言い聞かせ、励ますのだ。
チェックイン
香港エクスプレスのチェックイン時間は搭乗の3時間前。つまり制限エリアのソファで就寝できない。これが辛いところだろう。さらに飲食店はおろか、コンビニまでも閉店している。確か23時30分頃の閉店だったと思う。ぐっすり就寝などできないから、途中で何か食べたくなるというもの。街中の24時間営業のコンビニは大変ありがたい。
発券された航空券を見ると、ゲートは106番と記載されている。おそらくゲートまで遠いのだろう。それはLCCの宿命である。
座席はカウンターで希望が通り窓側を選んだ。融通が利く航空会社だ。
◇出発ゲートはまだ開かない
◇ゲートは予想通り遠い。まだ客がいない。このベンチでちょっと就寝
◇あれが僕の乗る香港エクスプレスか!?
搭乗
やっと搭乗が始まった。 この瞬間がたまらなかったりする。
香港エクスプレスは機体に「春巻」や「チャーシュー」と機体に書いてあるのを見るのが楽しみな側面がある。その情報を目にしたときから楽しみにしていたが、何も書いていないことに肩を落とした。
機内の様子
シートは3ー3の配列。狭いといえば狭いイメージだ。
◇座席の空間は毎度お馴染みLCCといった具合
初めて搭乗した香港エクスプレスだが、ひとつ注文がある。通常、前のシートの膝下には航空会社の情報誌やメニューなどがあるが、この機体は目線のところに配置されている。これはとてもいいと思う。目線の先に読んでもらいたい物がある。目線や動線はとても大事だ。
しかし、そのせいなのか分からないが、膝下のシートの厚みが薄い。つまり僕の腰元に後ろの人の膝が当たる。香港までの飛行は約4時間だから膝が止まることはない。これを不快に思うか快適と思うかで旅が決まる。僕はどう感じるか。決断を下した。
「マッサージ付きのシートと思えばこんな快適なことはない」と。
それは後ろの人の膝が僕の腰のツボに時々ヒットするのだった。思えば850円で香港まで連れていってくれて、こんな快適なことはない。素晴らしいじゃないか、香港エクスプレス。
◇羽田離陸時は雨だったが、上空は青空。香港へ向けて約4時間のフライトだ
羽田を6時20分に出発した香港エクスプレスUO625便は、約4時間のフライトを終え香港時間9時20分に無事到着した。タラップを降りるとターミナルまでのバスに乗り空港内へ。初めて感じた香港の匂いは無味無臭な感じだった。