ミャンマー最大の聖地「シュエダゴンパゴダ」の黄金仏塔の魅力
ヤンゴンを訪れた旅行者なら必ず訪れる場所であろう、ミャンマー最大の仏教の聖地「シュエダゴンパゴダ」。
今回初めて訪れたヤンゴンで、ぜひ行ってみたい場所のひとつだった。
インターネットやガイドブックで見るその姿は、眩しいほどに金色に輝く黄金仏塔だった。地元のミャンマー人が多く魅了する聖地は、人々を引き寄せる力があるらしい。僕は宿泊するチャイナタウンからタクシーで足を運んだ。
◇タクシーの料金は2,400K。日本円で約190円 (交渉制)。所要時間は渋滞が無くて約15分です
外国人の入場料は有料
シュエダゴンパヤーの出入口は東西南北の4ヶ所あり、南北のみエレベーターが設置されている。だからという訳ではないが、乗車したタクシーは南口に停車した。
建物の中に入ると、早速入場料の支払いをする。料金はミャンマー人なら無料で、外国人は8USドル。さらに必要とあれば、ミャンマースタイルのロンジーを購入することができ、料金は1枚5USドルだった。
際立つ存在感の黄金仏塔
エレベーターを降りると巨大な黄金仏塔が目の前に現れた。
「これがあの黄金仏塔か……」
歩いていた足は自然とその場で立ち止まり、顔を見上げてしまった。黄金仏塔自体はタイでも見ているし、ミャンマーに入ってから見慣れているから、物珍しさはなかったが、大きさが今までのそれらと違った。さすがミャンマーの聖地と呼ばれるだけあるなと頷かされる。
訪れた日はあいにくの雨だったが、その雨の演出が逆に良かった。シトシトと降る雨音が厳かな雰囲気を醸し出す。そこに聞こえてくる人々のお経に耳を済ませば、例え何を言っているか分からなくても、目を閉じて思い出す。現在や過去の人やこと。
◇キミは今元気かい?
◇女性の姿が目立ちます
◇マハーティッサダの釣り鐘。重さは42トン。3つの音をもつ偉大なる鐘と言われています
◇あれ?ポッパ山で見たボーミンガウンか?
夜の黄金仏塔
やがて日は沈み、照明に照らされた黄金仏塔は、広い境内の中心でより一層輝きを増した。これは凄い。昼間でも十分な存在感だったが、夜がこんなに凄いとは思わなかった。それは輝きだけではなく、やはり大きさというのも関係している。
高さは99.4m、基底部分の周囲は433m、そして使われている金箔の数は8688枚というから圧巻だ。さらに塔のてっぺんには76カラットのダイヤモンドをはじめとした総計約5400個のダイヤモンドと約1300個のルビーとその他に翡翠などの宝石が散りばめられているらしいが、数が多すぎて凄さも通り越す。
そんな情報をもとに地上から眺めても、宝石の類は全然見えない。一体それらはどこに散りばめられているのだろうか。人目もあるし、怪盗ルパンにでもお願いして……と考えるのは罰当たりか。これらの宝石はすべて善男善女による寄進というから、ミャンマーの人々の信仰心が伝わってくる。
◇祈り唱える人々
◇どこを見渡してもその姿が見られます
◇キリッとした顔立ちですが、どこかホッとする表情をしています
自分が生まれた曜日の祠
仏塔の外周に沿って歩いてみると、小さな祭壇があることに気づく。これらはミャンマー伝統歴の「八曜日」だ。それは月曜日から土曜日までと、水曜日は午前と午後の2つの祠があるので、合計8つとなる。僕は水曜日の午前に生まれたので、その前の祠で祈りを捧げる。
水曜日の午前は「牙のある象」だ。
八曜日制は星や動物に置き換えられ、その曜日に生まれた人間の人生に支配的な性質を与えるとされている。ということは、僕は牙のある象に支配されている部分があるということか。そんな牙のある象の性格は気持ちがよく、自由主義だそうだ。僕を知るみんなに聞いてみたい。合っているかい?
最後に筆者から
最初に黄金の仏塔や仏像を見たのは、確かタイだったと思う。キンキラのその姿に作家の沢木耕太郎は、著書深夜特急で安っぽく見えたみたみたいだが、僕もそこまでとは思わないが、好奇心の眼差しで見ていたのも事実だった。ただ、最近その頃とは変わってきている自分がいる。
例えば、宗教が明日を生きる力になるならば、色は金色がしっくりくる気がするのだ。金色は豊かさを表す色でありつつ、質感や光沢具合で色が変わってくるから、単色で表現するのが難しい色だと思う。その単色じゃないところが、しっくりくるし、好きだなと感じた。もっとも、奥深い宗教観は分からないが、色の効果とイメージで考えると、とにかく明るい色の方が元気が出るのだ。
シュエダゴンパゴダ
入場料:8USドル(外国人料金)、ロンジーは1枚5USドル
タクシー:チャイナタウン(ダウンタウン)から2,400K(交渉制)
◇シュエダゴンパゴダの場所
▷▷▷ヤンゴンのゲストハウスはチャイナタウンのトラベラーズハウス
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