ミャンマービールのジョッキが1杯60円！ヤンゴンのローカル酒場でちょっと一服

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東南アジアを旅する楽しみのひとつに、現地のビールを飲むことがある。物価の安さもさることながら、すっきりとした喉ごしも格別だった。今回ミャンマー最大の都市ヤンゴンに来てもその楽しみは変わらず、どこかローカルな佇まいで、安価なビールを飲める店はないかと歩いていると、想像通りの店に出会ってしまった。これだから旅は辞められない。

ヤンゴンのローカル酒場
ミャンマービールとは？
最後に筆者から

ヤンゴンのローカル酒場

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場所はヤンゴン川に近いストランドロードとマーチャントロードを結ぶ30thストリート沿いにあった。外観は看板こそ掲げているものの、パッと見たところ入るのに躊躇してしまう。それでも店先に重ねられたビアタンクを見ると、ビールを提供している店なんだなと分かった。

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店内に入るとアルバイトだろうか、若い男女の店員が2名いた。適当な席に座ると、店員にミャンマービールのジョッキを注文する。冷蔵庫から冷えたジョッキを取り出し注がれるビール。その料金は1杯750K。日本円にすると、約60円。納得の味と値段だった。

ミャンマービールとは？

ミャンマービールの歴史はまだ新しく、1995年にタイガービールで有名なシンガポール企業との合併で設立された。外国資本との合併が成功したのか、世界に通用する味と製法であっという間にミャンマーを代表するビールに成長した。そして昨年(2015年)のキリンホールディングスによるミャンマーブルワリー社買収のニュースは、まだ記憶に新しい。

そんなミャンマーブルワリー社の獲得をキリンホールディングスはこう述べていた。

ミャンマーは2011年の民政化を受け、急速な経済発展の幕が開けた近年のGDP成長率は7～8％台、人口は5,100万人を超え、人口ピラミッドも低年齢層が多く、魅力的な成長国のマクロ環境にある。

KIRIN WEBサイトより引用

ただし、人口1人当たりのビール消費量は年間で3.7リットルと少ない。これは、ベトナムの41L、タイの33Lと比べても極端に低い水準にあり、今後の経済成長によって、ビールの消費が飛躍的に伸びていくことを目論んでいるそうだ。

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その数字が表しているかのごとく、別の日に一緒に行ったミャンマー人は、ビールは飲めるが根っからの酒好きのようには見えなかった。周りのテーブルを見渡しても、1杯飲んで店をあとにする人も見かけた。また、街を歩いても見てそれと分かるバーのような店は存在していなく、ミャンマー人は一体どこでビールを飲んでいるのだろうと思った。

「そうか、元々ビールの消費量が少ないのか」

データを見て頷けた。それはミャンマーの敬虔な仏教徒というのも影響しているのかもしれない。コンビニで酒を買えば、必ず黒いビニール袋に入れてくれ、外から見えないようにすることも初めて知った。例えば同じ仏教徒のタイとは全然違った印象がある。

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◇食事もイケてます！白身魚がたっぷり入った鍋。魚の臭みもなく、辛めのスープにダシが効いて美味しかったです

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◇安定の空芯菜。にんにくが効いていてビールがすすみます

最後に筆者から

ヤンゴンの街を初めて歩いて分かったが、バンコクのカオサン通りやハノイのターヒエン通りのような、ビールを飲める店が密集した地域はなかった。そこにきて、見てそれと分かるような店も少なく、飲みたければ普通にレストランに入るしかなかった。

だからといって今回見つけたローカル酒場が特段ワクワクするような店でもなかったが、欧米人だらけの酒場より、静かなミャンマー人に囲まれた酒場の方が、何となく落ち着いて飲めて良かった。さらにジョッキで750Kの安さも満足できた。これが商店で缶ビールを買って飲めば1本1,000Kと、酒場の方が安いのだから言うことなない。