横須賀どぶ板通りではしご酒!アメリカ人街の酔いどれコースはコレだ!!

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2016.08

アメリカ海軍横須賀基地があることから、米兵で賑わう横須賀どぶ板通り。今回横須賀を訪れたのは、どぶ板通りで酒を飲むことが目的だった。同行したisLogの筆者ishikawaさんは、「横須賀どぶ板通りでのはしご酒企画」と称していたが、まさかここまでのはしご酒となるとは想像もしていなかった。それは、この企画が楽しかったこともあるが、どぶ板通り名物の酎ハイが原因ではないかと思っている。その酎ハイと共に、どぶ板通りの長い夜を振り返ってみたいと思う。

午前中に汐入駅に集合したishikawaさん、やかん、僕の3人は、ヴェルニー公園周辺の散策を終え、大衆食堂の一福で昼食。その後、汐入駅裏手の谷戸地区の山登りを終えると、汗を拭いに冷えたビールを求めて「ヒデヨシ商店」へ向かった。

 

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壁の1ドル札で有名なヒデヨシ商店

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僕がここを訪れるのは何度目だろうか。東京から決して近いとはいえない土地だが、客の9割が外国人で溢れ、壁一面には大量の1ドル札が貼られた光景を、すっかり気に入ってしまったからだ。その様子を当ブログに書いたところ、ishikawaさんが目にしてくれ、その後の交流のきっかけになった場所だった。

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僕が気に入ったのはその光景もさることながら、ビールやつまみの良心的な価格設定だった。ビールは4銘柄あり、料金は大瓶で390円。つまみは全部百円台という具合だった。この日はヒデヨシ商店でのお気に入りの一品、ミミガーときゅうり。立ち飲みスタイルのヒデヨシ商店では、このくらいで丁度いいのだ。

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◇壁の1ドル札に加えて、話題のアレも発見

そんなヒデヨシ商店だが、この日も1ドル札を貼るアメリカ人がいた。1ドル札が貼られるようになったのは、ヒデヨシ商店を愛したアメリカ兵が日本での任期を終え、1ドル紙幣に想いを込めたもの。しかし、今いるアメリカ人はそのように見えない。単なる記念や遊びで貼る人も多くいるみたいだ。

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◇天井に貼りたい場合はこうなります(撮影:ishikawa氏)

楽しそうなアメリカ人の片手あるのは、1ドル札だけではなく、必ずと言っていいほど酎ハイだ。安い焼酎をジュースで割って飲むスタイルは、まさに学生の宅飲みスタイル。その料金は370円から450円(コップ代50円含む)だから、料金まで学生スタイルだが、どういうわけだが、アメリカ人達はビールよりも、この酎ハイを好んで飲む。

さらに割り物の多くはコーラだ。その光景にさすがアメリカンと頷く。郷に入れば郷に従えではないが、僕らも真似て酎ハイのコーラを注文した。

「いや〜、コレは学生の宅飲みスタイルだね〜」

なんてゴクゴク飲んでいたら、店を後にするくらいから頭がズキズキと痛みだしてきた。

「ishikawaさん、やばい。頭痛いんですけど……」
「俺もです」

自慢じゃないが安酒には慣れている。しかしこの街の酎ハイはどうも酔いが強烈にまわる気がする。それはこのあと身を持って知ることとなる。

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◇酎ハイをこのようにグビグビ飲んではいけません。ブランデーのようにゆっくりと飲みましょう

 


◇ヒデヨシ商店の場所

 

アメリカン美女とダーツで対決!CANTINA

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ヒデヨシ商店をあとにすると、どぶ板通りの中間にある「CANTIA」へやってきた。僕ら3人は改めて酎ハイで乾杯。頭の痛さも若干和らいだところで、店内にあるダーツで勝負することになった。酒場の勝負といえば罰ゲームはつきもの。負けたら「酎ハイのシロップ全部入れ」という、これまた学生のノリみたいだが、メニューには「suicide」の名で載っている、正真正銘のシロップ全部入り商品だった。いやはや、クレイジーである。

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勝負は僕が勝利した。一応、どぶ板プレゼンターとしては負けられない。ishikawaさんとやかんには、クレイジーな酎ハイを学生のノリで飲んでもらう。すると近くのカウンターで1人飲んでいたアメリカ人女性が、一緒にやろうと声をかけてきた。日本で男性3人組に声をかけてくる女性は、なかなかお目にかかれない。いや、ここも日本だが、そういう所がこの街の好きなところだった。

だが、勝負は惨敗。何度やってもアメリカ人女性の圧勝だった。女性は我々に向かってこう口を開く。

「ダーツは久々なの」

憎いセリフである。しかし、どこか格好いい。その格好の良さはダーツだけではなく、負けた僕らに酎ハイをご馳走してくれたところもだった。いやはや、声をかけるところから、ダーツの勝負、そして気前のいいところまでアメリカン。恐れいりました。

踊るROCK CITY

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続いてやってきたのは、「CANTIA」の斜め向かいにある「ROCK CITY」だ。この店にはビリヤードや、アメリカ発祥のピンポンゲーム、ビアポンがあるが、何と言ってもリクエストした音楽を店内でかけてくれるところが良かった。しかし、この日は賑わっているせいか、日本人の僕がリクエストした曲はなぜかスルー。日本といえども、ここではアウェイ感がどっと押し寄せる。

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(撮影:ishikawa氏)

それでも他の客との距離感が近いのが、どぶ板通りの好きなところだ。どこから現れたのか分からないが、謎の男性に声をかけられるやかんと僕。店内に流れる曲にあわせて歌う多くの人。もうここはアメリカそのもの。こうなりゃジョッキ片手に踊るしかない。謎の男性とダンシングタイムだ。

それにしてもこの店は陽気な客が多い気がする。謎の男性はスパイダーマンのTシャツを着ているし、他の客はアメリカ国旗のシャツを着ている人も見かけた。それは分かりやすい「THE アメリカ」な容姿。音楽との一体感もあって、どぶ板通りで好きな店のひとつだ。やはり、人、街、酒、音楽はセットだ。

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◇店先もまるでアメリカ。ベンチに腰を下ろせば画になるんです

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KRAZY CHU-HI BAR(YAKITORI isis)でほんとにクレイジー?

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「ROCK CITY」をあとにすると、汐入駅近くの「KRAZY CHU-HI BAR(YAKITORI isis)」へ訪れた。ここもまたヒデヨシ商店同様に、壁一面の1ドル札が目に飛び込む。後日isikawaさんのブログisLogの記事を読むと、この辺りで終電を逃しているようだが、僕の感覚では終電はまだまだ先なのだ。どうやら時間軸がずれてしまったようだ。

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この店の酎ハイは300円。その安さが売りだったが、店名にもなっている「YAKITORI」も名物だった。スパイシーな味付けは僕好みだったが、焼き鳥の名はクレイジーチキン。クレイジー酎ハイにクレイジーチキン。もう、この店をあとにするくらいから記憶は曖昧。どうやらほんとにクレイジーになってしまったようだ。

歌うgeorge's

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(撮影:ishikawa氏)

汐入駅前を離れると、再びどぶ板通りへ。訪れたのはビリヤードとビアポン。そしてカラオケがある「geoge's」だ。そのカラオケで僕は英語の歌を歌ってしまったようだ。当たり前だが英語が堪能なアメリカ人の前で、下手な英語の下手な歌。これは全部この街のクレイジーな酎ハイのせいだ。

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(撮影:ishikawa氏)

そして気がつけば見知らぬ男女と肩を組んで歌っているではないか。ishikawaさんは中央にいた男性をisLogでこう表現している。

映画「リディック」みたいな人がいつの間にか加わっていますね。覚えてない。

isLog まるでアメリカ!どぶ板通りのハシゴ酒で酔った投げた歌った!より


僕も覚えていない。ここはリディックの人としよう。

ヴェルニー公園で酔い納め?

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その後「KRAZY CHU-HI BAR(YAKITORI isis)」の別店、「Crayzy Django」へ行き、たぶんクレイジーチューハイを飲んだことだろう。何杯飲んだかは覚えていない。覚えているのはその後訪れた夜明けのヴェルニー公園だった。空が藍色に染まるころ、コンビニで買った酒を飲んでいた気がする。思えば昨日の昼間もヴェルニー公園にいた。ヴェルニー公園で始まり、ヴェルニー公園で終わる。酔っていながらも、夏の早朝に感じた横須賀の海風の気持ちよさは記憶に残った。これが横須賀どぶ板通りの酔いどれコースなのか。いや、単なるオールで飲んだんでしょと言われれば、頷くしかなかった。

おわり

*どぶ板通りのバーは、ビールがジョッキで大体600円。酎ハイは安いところで300円から飲めます。なお、ヒデヨシ商店のビールは瓶ビールのみです。

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◇今回の位置関係

 

>>>どぶ板通りのもっと詳しい記事はこちら

 

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