ホイアンからローカルバスで行く!絶景スポット五行山で神秘的な洞窟に出会う旅

ホイアン滞在:2016.05.03〜06

ホイアンでの滞在時では、郊外にある五行山へ足を運んだ。五行山は洞窟探検や寺院参拝もできる人気の観光スポットだ。そしてその山は全体が大理石でできているため、別名「マーブルマウンテン」と呼ばれている。その五行山はグエン王朝のミンマン帝が陰陽五行説によって名づけられたと言われている。

陰陽五行説とはなんぞやと思って調べてみると、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物の木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説からきているそうだ。その内のひとつ、水の山が他の4つよりも最も大きく人気の山「トゥイーソン」という事らしい。果たして五行山とは一体どんな山なのか。人気のトゥイーソンとは。ホイアンからローカルバスに乗って向かってみた。

 

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バスターミナルまで移動 

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まずは宿泊しているホップイェンホテルから、徒歩でバスターミナルまで移動をする。


◇ホップイェンホテルとバスターミナルの位置関係

ホイアンから五行山までローカルバスの旅

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歩くこと約12分でバスターミナルに到着した。ターミナルにはすでにダナン行きの黄色いバスが停車している。五行山はホイアンとダナンの中間地点にあり、バスは途中下車をしなければならない。そして気になることがひとつあった。それは、このローカルバスが観光客相手に運賃をふっかけてくることで有名なことだ。ホテルで聞いたその運賃は20,000ドンだが、ふっかけ額は多い人で100,000ドンも支払った人がいる。ベトナム人はなかなか折れないアグレッシブな所があるから、泣く泣く支払った旅行者が多いのだろう。

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◇車内は2−2の配列で、後列は1列シート

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バスが走り出し、停留所から人が次々と乗ってくる。すると女性の車掌が運賃の回収に伺ってきた。いよいよ悪名高きその場面とご対面だ。しかし、僕は事前にその対策を練った。

  1. 20,000ドンだけをスマホケースに入れる
  2. 車掌が来たらその20,000ドンを取り出し、サッと渡す
  3. いつもこのバスに乗っているかのような態度をする。決して「この額であってる?」、「いくらなの?」みたいな表情をしないこと


するとその対策が功を奏したのか、運賃を支払うと何事もなく車掌は僕の元を去った。

「やった、勝ったぞ」

僕はそっと心のなかで呟いた。

通常の運賃より安くなったわけではないが、ふっかけられるのは気持ちがいいわけない。しかし、アジアを旅するということは、ふっかけとぼったくり、またはたかりが常に身の回りにあり、それらとうまく付き合っていかなければならないと思っている。

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◇五行山は初見の場所だが、バスの車窓から見える景色がそれと分かります

バスを降りたい意思を車掌に告げるとバスは停車した。車外へ出ると灼熱の太陽が照りつけ、東南アジアの暑さをもろに受ける。ただ、空を見上げれば一点の曇もない青空と人の少なさが不快に感じない。そして旅の最中にバスや列車で旅をする感覚が何より楽しい。

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◇五行山への案内板

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◇五行山への通りには、多くの石像店が並んでいます

五行山・トゥイーソンに到着

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◇入口は2ヶ所ありますが、バス停から一番手前のGATE1の入口を利用します

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入口で15,000ドン(約69円)の入場券を購入すると、いきなり土産物屋が現れた。観光スポットと土産物屋の光景は定番だが、ネックレスなどのアクセサリーが女性たちに好評のようで、人集りができていた。

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入口から長い階段が続く。こんな事だろうと思い、今日はいつものビーチサンダルではなく靴を履いてきて正解だった。

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◇階段を登りきると石造りの門が見えます

タムタイ寺

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◇その門をくぐると寺院がありました

この寺は中国寺院のタムタイ寺というそうだ。赤い屋根瓦に龍の存在、そして微笑む大黒様が鎮座している様子はまさに中国寺院だ。

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◇中国寺院の龍がお気に入りなんです

タムトン寺

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タムタイ寺より手前左手にあるのがタムトン寺だ。綺麗に手入れをされた庭には、六角形の亭があり、その中央には大きな鐘があった。

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◇この鐘を鳴らすのは誰だ?

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◇庭が綺麗なんです

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◇犬も癒されます?

 

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展望台

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◇この山一番のビュースポットへ登ることにする

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階段を登り展望台に着くと、ダナンの街を一望できた。心地よい。ベトナムの風を感じて、ただ無心に景色を眺める。

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◇今いるトゥイーソンの他に木・火・土・金の山が見える

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◇岩肌の力強い山は存在感があります


展望台を後にすると再びタムタイ寺へ戻り、その裏手へと進んだ。目的は洞窟だ。
 

ドンヴァントン洞窟

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◇進んだ先を右手に行くと、ドンヴァントン洞窟があります

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◇洞窟の中に入ると綺麗な色付きの仏像がいました

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◇仏像の裏手には小さな穴があります。この穴はベトナム戦争でアメリカ軍の爆撃でできた穴と思われます

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さらに奥の穴を登り、足場の悪い山を歩くと絶景スポットがあるらしいが、転びそうな予感がした。こういうのを悪い五感と言うのだろうか。この場は諦めて後にした。

ホアギエム洞窟

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◇寺院の裏手へ戻り、今度は左手の方向へ進みます

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◇門を潜るとホアギエム洞窟が見えた。その入口には祭壇と観音像が祀られている

フィエンコ洞窟

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ホアギエム洞窟の奥にあるのが、フィエンコ洞窟だ。この洞窟は五行山でも最も人気のある場所らしいが、その内部に入り人気の理由が分かった。

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天を仰げば光が差し込んでくる。まるで神からの光を浴びているかのようで、とても神秘的だ。かつてマレーシアのバツーケイブに行ったことがあったが、洞窟内は断然五行山のフィエンコ洞窟の方が良い。ずっとそこにいたくなる空間だ。
 

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◇光が洞窟内を照らします。光が差す穴はやはりベトナム戦争時のものだそうです

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◇洞窟内には大きな大仏様が祀られています

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◇祭壇があります

 

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◇真っ赤な顔をした像

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◇いやはや、神秘的な空間だぞ

 

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神秘的な光線を見ながら考えた。僕が今まで見た洞窟のなかで、一番高い洞窟のようだ。何メートルあるのだろう。いや、何十メートルか。口をポカンと開けたまま天井を見上げ呆気にとられた自分がいた。

フィエンコ洞窟をあとにしてホアギエム洞窟に差し掛かると、ベトナム人の女性3人組に話しかけられた。写真を撮って欲しいと言う。僕は快くカメラのシャッターを切ると、その内の1人が口を開いた。

「どこの国の人ですか?」
「日本だよ」

すると満面の笑みをみせ、今度大分へ実習に行くと話す。何の実習かは残念ながら意思の疎通がはかれなかったが、大分県では1,100人、お隣の熊本県では1,600人ものベトナム人が留学や研修で在住しているらしい。その女性が実習に行く大分県では、外国人技能実習という在留資格が平成22年より新設されていた。おそらくその制度を使って実習に行くのだろう。しかしながら熊本県では2016年4月に熊本地震が発生した。その事実を彼女が知っているかは分からなかった。

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◇五行山でベトナムガール。ヒールの高い靴で山登りにさすがの一言です。実習頑張って下さいね

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◇ホイアンまでの帰りもローカルバス。20,000ドンきっちりで、ふっかけられませんでした

 

最後に筆者から

見どころは他にリンウン寺、タンチョン洞窟、展望広場、サーロイ塔などあり、全部を見て周ろうと思うと、2時間は見ておいた方がいいだろいう。僕は全部を見なくとも1時間半はのんびりと滞在してしまった。そして勾配のきつい階段には断然スニーカーを履き、メインのフィエンコ洞窟は絶対見ておいた方がいいだろう。

五行山・トゥイーソン
ローカルバスの片道運賃:20,000ドン(約100円)
所要時間:約30分(ホイアンバスターミナル⇔マーブルマウンテン)
五行山入場料:15,000ドン(約69円)

 


◇バスターミナルと五行山の位置関係

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るるぶベトナム ホーチミン・ハノイ・ダナン(2019年版) (るるぶ情報版(海外))

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