ベトナム庶民の味!ホーチミン名物ヤギのおっぱい焼肉とは?

ホーチミン滞在:2016.05.06〜09

昨年(2015年)末、とあるニュースが僕の目にとまった。それは岐阜県の岐阜大学が、荒廃農地で除草の研究用に飼育していたヤギ2頭(時価約7万円)が盗まれたニュースだった。そして容疑者は無事に3人逮捕されたのだが、その容疑者の国籍はというと、ベトナム国籍の3人だった。


このニュースを見たとき、思い出したことがあった。それは約2年前、僕が初めてベトナム・ホーチミンへ訪れ帰国した際に、旅好きの友人に聞かれたことだった。

「ベトナムに行って、ヤギは食べてきた?」

僕はその台詞を聞いたとき、なんのことだか正直分からなかった。初めて足を踏み入れたベトナムだったから無理もないなと、自分で納得をした。友人の話しを掘り下げると、得意気にこう説明をはじめた。それは、ベトナムでヤギの肉は庶民の味として、焼いたり、鍋料理として振る舞われていて、ホルモンのような食感と味わいが病みつきになると言う。

そんな話しを聞いたからには、ぜひ口にしたいと思っていたが、月日は流れ、忘れた頃にベトナム人によるヤギの窃盗のニュースで、再びその想いが蘇ったというわけだった。そんな想いに宿泊した日本人宿の客が快く付き合ってくれ、ヤギ肉が美味しいと評判の店へ向かった。

 

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ヤギ肉専門店

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目当ての店はベンタイン市場から徒歩10分ほど南へ向かった場所にある、ヤギ肉専門店「LAU DE 214」だ。この店は宿泊する日本人宿「EZ STAY Saigon」のスタッフが作成したオリジナルマップで得た情報で、地球の歩き方には掲載されていない店だ。日本人宿に宿泊するメリットのひとつとして、ガイドブックには載っていない情報を得ることだと思っている。

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客数は僕を含めて9人。団体客のせいか、通された席は店内ではなく歩道の空間。さらに店先の歩道ではなく、少し離れた交差点の角の歩道だ。これではどこの店で食べているのか分からなくなるが、これもアジア旅の醍醐味ということで楽しむことにする。

ヤギ肉

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席に着くと、念願だったヤギ肉がテーブルに運ばれてきた。そのヤギの部位はというと、乳房の部分で、いわゆるおっぱいの部分だ。普段牛や豚、鶏を食べるときに、胸の部分を食べることはあるだろうかと考えてみると、普通にあることに気づく。鶏ならムネ肉で、その中心部のササミも食べているじゃないか。牛や豚ならどうだろうか。これは肩になるか。肩ロースとして扱われている気がする。じゃあ、そんなに珍しくないかというと、乳房という限られた部分だから、やはり珍しいのかとなる。

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◇ヤギ肉にはゴマと少々の味付けがされて運ばれてきました。肉の見た目は新鮮な色をしています

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テーブルに運ばれたヤギ肉のおっぱいを炭火で熱しられた網の上に乗せると、ジュウジュウと音をたて肉が焼かれていく。この焼きあがる時間が焼肉の醍醐味のひとつだと思っている。

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食べ方

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焼き上がった肉は、豆腐を麹につけて発酵させた腐乳のタレにつけて食べる。このタレが少しの甘みと酸っぱさがあり、食が進むのだ。肉の食感はホルモンに近いが、噛み切れる柔らかさで臭みもない。これはいい。僕はホルモンは固くて噛みきれない印象がありあまり好むことはなく、焼肉といえばカルビやハラミ、タン塩などに手を伸ばしてしまうところがある。しかし、ヤギのおっぱいは食感がほど良くて、ホルモンとは違うところがある。

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口のなかに肉が続くと、さっぱりしたものが欲しくなる。そんなときは付け合せの生野菜がちょうどいい。今回ベトナムを旅して分かったが、色味のいい新鮮な野菜が食卓に並ぶことが多い。旅をするとどうしても野菜と縁遠くなるから、ベトナムの食事は身体にありがたい。

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◇付け合せのゴマ煎餅もバリバリ食べます


さて、気になる値段だが、9人で各自ジュースやビールを数本飲んで、合計840,000ドン。1人あたり約93,400ドン、日本円にすると約440円で食べることができた。元々安いベトナムの食事だが、安価で美味しいヤギ肉のおっぱいを食すことができ、大変満足した夜となった。

最後に筆者から

帰国してから知ったことがある。それは店名の「LAU DE 214」のLAUは鍋で、DEはヤギの意味だったことだ。どうもベトナム人にはヤギ鍋の方が人気がある話しも耳にするが、鍋と焼肉を一緒に注文する人も多いと聞く。どちらが多いのか分からないが、次回ホーチミンへ訪れた際には、ヤギ鍋も食べたいと心に決めた。

「LAU DE 214」
住所:214 Nguyễn Công Trứ, Nguyễn Thái Bình, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム
料金:840,000ドン(9人)。1人約93,400ドン(約440円)。各自ジュース、ビール数本。

その他:ヤギの乳房はヴーヌーン(VU NUONG)という。VUがおっぱいで、NUONGは肉という意味。

  


◇「LAU DE 214」の場所


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