【ホーチミン】早朝深夜でも安心！タンソンニャット空港の109番バス
ホーチミン滞在：2016.05.06〜09
ホーチミンのタンソンニャット空港に降り立つと、5000ドンの運賃を支払い、152番のローカルバスで市街地へ向かった旅行者も多いはずだろう。僕もその内のひとりで、２年前に初めて訪れたホーチミンで152番のバスに乗り、安宿街の近くにあるベンタイン市場まで向かった記憶がある。車窓から無数のバイクの群れを見ては、あぁベトナムに来たんだなと感慨深いものがあった。
そのローカルバスの運行時間といえば、朝の6時から夕方の6時まで。朝はまだしも、夜にホーチミンへ到着する旅行者にバスの選択肢はなかった。だからぼったくりの不安と戦いながら、渋々タクシーに乗る。それがホーチミンを旅する者の宿命みたいなところがあった。
そんな旅行者の不安が解消されたバスが新たにこの春から運行を開始した。それが今回乗車した「109番」のバスだ。運行時間は早朝5時半から深夜1時半までで、15分間隔の運行だから、これを利用する手はない。僕は始発のタンソンニャット空港国際線から21時40分に乗り込んだ。
国際線ターミナルのチケット売場
国際線ターミナルの出口を右手奥に進み、目の前の道路を渡ると109番バスのチケットカウンターが見えた。この場所は152番バスの乗り場と近い。
チケットカウンターの近くに居たスタッフに声をかける。運賃は5kmまでが12,000ドンで、5km以上が20,000ドンの距離制を用いているようだ。僕の目的地は終点の9月23日公園だから、距離はどう予測しても5km以上あり、支払いは分かりやすい。
◇購入したチケット。109番の文字と20,000ドンの赤い文字が見えます
109番のバス
チケットを購入してからすぐにバスは到着した。さすが15分間隔で運行するバスなだけある。車体の色は黄色で目立ちやすく、正面に光る109番の電光掲示も分かりやすい。
車内は車体の色と同様に黄色がアクセントになっている。そして若干残る新車の匂い。とても綺麗なバスだ。
バスは出発すると、最初の停留所「国内線ターミナル」に停まった。ここで乗車する人も多い。
バスは市街地へ
バスはその後、ナムキーコイギア通り、ベンタイン市場、ファングーラオ通りなどに停まり、終点の9月23日公園に到着した。どうもベンタイン市場やファングーラオ通りの辺りは5km以上あるようだ。
◇22時08分。ベンタイン市場の停留所にあるガソリンスタンド。これが見えたら終点は近いはずです
◇車内にはSOSのボタン。あぁ防犯でね……と思いきや、「降りますボタン」のようです
終点の9月23日公園に到着
21時40分にタンソンニャット空港を出発した黄色の109番バスは、22時15分ころに終点の9月23日公園に到着した。所要時間は35分で想像より早く着いた。おそらく帰宅ラッシュも過ぎ、渋滞がなかったのが要因だろう。そう検証すると、見覚えのある景色を横目にしながら、僕は予約済の宿を目指して9月23日公園をあとにした。
最後に筆者から
綺麗で快適な109番バスの誕生により、ホーチミンへの距離感はグッと縮まったような気がする。安価で早朝から深夜1時半までの運行なら、あえてタクシーを選ぶ旅行者はいるのだろうか。そのタクシーの運賃は空港利用料も含めて110,000ドンから160,000ドン。ドル払いなら10ドルから20ドルと不透明な点が多い。それに比べて明朗会計なバスは余計なことを考えることはなく、今後ホーチミンを訪れたら、また109番バスを利用したいと思った。
◇帰りも9月23日公園から109番バスを利用。朝の渋滞に巻き込まれ、50分近くかかりました。朝夕の乗車は渋滞が予想されるので注意したいところです
◇タンソンニャット空港と9月23日公園の位置関係
109番バス
運行時間：朝5時半〜深夜1時半
運行間隔：15分
運賃：5kmまで12,000ドン（約55円）、5km以上は20,000ドン（約90円）所要時間：タンソンニャット空港国際線から9月23日公園まで35分。旅行者に人気のベンタイン市場やファングーラオ通りにも停まる。
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