アユタヤ遺跡の話し「ワット・マハータート」
2013.09.23(5日目)
窓から溢れる光が眩しく目を覚めると、時間は9時を回ったところだった。前日は夜中の3時まで酒盛りをしたのだが、タイに来て初めて照りつける太陽を見たせいかとても清々しい。宿のレストランで朝食を済ますと、向かいのレンタルサイクル屋で自転車を借りた。世界文化遺産・アユタヤの遺跡を見に行くためだ。
◇宿の朝食
自転車で走ること約10分。あっという間に最初の目的地、ワット・マハータートに着いた。タイのガイドブックなどを目にした人なら誰もが分かると思うが、木の根に覆われた仏像の頭で知られている。1767年にビルマ(現ミャンマー)の軍隊による攻撃により、軍が切り取り放置した仏像の頭部が長い年月の間、木の根に取り込まれたものだ。「世界遺産」=「観光地」として多くの人で賑わっているが、戦争の悲惨さを如実に物語っている。ちなみに仏像の前で写真を撮る場合、仏頭より頭が低くなるように座って写真を撮らなければならないそうだ。
戦争の悲惨さはそれとして受け止め、ここアユタヤ遺跡はとても居心地が良い。青い空、白い雲。そして生き生きとした緑とレンガの色。缶ビールでも買ってきて一杯やりながら物思いに耽りたい気分だ。
一通り歩くと隣接するラマパブリック公園へ。途中にはエレファントショーも見ることができる。客入りは上々のようで立ち見も出ている。我々はショーをバックステージ、つまりタダ見をして過ごした。クライマックスでは客をステージにあげて象と一緒に遊ぶのだが、象の体重は確か4000キログラムくらいあるはずだ。踏潰されたらたまったもんじゃないだろう。
エレファントショーを最後まで見ると自転車を引きながらラマパブリック公園の中へ。しかし園内に入ると思わぬ事態が待ち受けていた。象には踏まれなかったが、足を怪我するとはこの時予想もしていなかったのだった。
レンタルサイクル:40B(1日)
ワット・マハータート入場料:50B(外国人価格)