旅で愛用しているA5サイズのノートは大切な想い出
今週のお題「愛用しているもの」
今回は久々にはてなブログの今週のお題に取り組んでみます。僕のブログは旅に関するブログなので、当然「旅で愛用しているもの」になります。それは……
「A5サイズのノート」です。
A5のサイズは148m×210mとコンパクトなサイズ。当初はA4サイズのノートを使用していたが、サブバックからの取り出しに便利なA5サイズに落ち着いた。
◇ノートの使用用途は?
それは「自己流の旅本」として使用。僕は重たいガイドブックなどを持っていかない。旅立つ前に行きたい場所、交通手段、料金などをノートに記してから旅立つ。渡航先に着いてからは、その土地の匂いや感じたこと。そして訪れた場所や交通手段とその料金も記入。飲食店では食べた品名と料金、味の感想や店の雰囲気もその場で記入する。
また、店の人やタクシーなどで会話がうまくいかない時には筆談に使う。昨年訪れたベトナム・ホーチミンでバイクタクシーを利用したときだった。目的地までの相場は大体分かっていた。言い値も僕の想像通りだった。ただ、着いてから違う料金を言われると嫌なので、念のためノートに料金を書いてもらうと一桁多い金額だったことがあった。
ベトナム・ドンは桁数がものすごく多いので、確認するためにもノートが便利だ。また、単純に人の書いた字に興味があるということもある。特に地元の外国人の字には興味がある。書いてもらう字はどうしても数字が多くなるが、数字の書き順が人それぞれだったりして面白い。
今ではブログのための取材ノートの側面もあるが、ブログを開設する前に旅を始めていたので、例えブログをやっていなくても「自己流の旅本」は継続していただろう。僕は調べる行為や、感じたことなどを書き込んだり、あーだのこーだの言っているのが好きなんだろう。そして当ブログでアウトプットしている流れが今の自分にはあっている。
◇ノートの中身は乱雑だが日付は必須。最近は写真を多く撮ることにより簡素化されてきたが、ブログには出さない日記の要素も書き込んでいる
僕が旅に出ているのは周りに周知のことだが、旅の中身についてはあまり話していない。聞かれたら話すくらいだ。自分にとって特別なことでも、興味のない人には面白くもない話しだからだ。
旅を重ねるようになって分かったが、旅そのものには特別なことでもなく、自慢できるようなことでもない。その時訪れた場所が晴れていたか、雨が降っていたか、車のクラクションでけたたましいのか、多人種の喋り声、犬や鳥の鳴き声、匂い、料理などの香り。それらは一人の話しや一枚の絵からでは感じることができない。結局、旅の評価は自分にしかできない。
旅が終わるころ、ノートはボロボロになる。渡航先の雨や土ぼこりと自分の汗をたっぷり含んだノートは、ブログを書き終えても大切な想い出として残る。それはいささか早いが、老後の楽しみ。僕がおじいちゃんになった頃、これらのノートを読み返してみたいなと。それまで僕は生きているのだろうか。旅はいつまで続けるのだろうか。今後旅を重ねれば、ノートの数もきっと増えていくことだろう。