香港・タイ北部旅行最終日!そしてチェンマイから成田へ、エアアジアFD3432便とXJ600便搭乗記’15
2015.09.28(12日目)
昨夜はこの旅最後の夜だった。ゲストハウスのオーナーとカブトムシの格闘技場へ行き、ミュージックバーへ。その後飲食店へ行き夜食を食べるコースだった。ゲストハウスへ戻ったのは午前様。それでも今日は早く起きた方だった。朝の9時に目覚め外へ出ると、皿に盛られた大量の海老が目に飛び込んできた。それをオーナーが知らない人と食べている。どうやら宿泊客ではない様子。このゲストハウスには色んな人が遊びに来る。それは沖縄のとあるゲストハウスを思い返させてくれた。
海老で始まる朝
◇朝から大量の海老を食べるオーナー(左)と知らない人(右)
「こっちに来て一緒に食べよう!」
少し離れた場所でホットコーヒーを飲んでいた僕に声をかけるオーナー。僕は海老が大好きだ。チェンマイに来た初日にターペー門のフードコートで海老を食べた。料金は5つ入って200B(約680円)。食べた場所が観光料金ということもあり、僕のタイでの食事を考えたら少々高いが、タイへ行ったら大好きな海老をたらふく食べるのが毎度の楽しみだ。
オーナーの好意に甘えて海老をいただくと、もうそれは幸せな気分に浸った。付け合せのタレも美味しい。朝からこんなに海老を食べたのは生まれて初めてかもしれない。今日はチェンマイを離れる日。いい朝を迎えた。
食事を終えるとPC作業をしたりのんびりと過ごした。近所のマッサージにも出かけた。僕は旅の最終日にマッサージを受けることが多い。それは贅沢感を味わいたいためだろうか。日本でマッサージを受けることは無に等しい。
この数日で何度も渡ったピン川にかかる橋。しばらく見ることはないだろう。次回ここへ訪れたときは、釣りでもしてのんびり過ごそうと思う。
チェンマイ空港へ移動
午後3時。僕はゲストハウスを出た。一緒に遊んでくれたオーナーとは握手をして別れた。とてもパワフルな人だったが、飲みに行くと案外大人しくなる、憎めない人だった。
ゲストハウスからチェンマイ国際空港への移動手段は、オーナーが電話で呼んでくれたタクシー代わりのソンテウ。料金は150B(約510円)だった。道中多少の渋滞もあり、20分かけて空港へ着いた。
チェンマイ空港
◇チェンマイ国際空港
◇エアアジアのカウンター
最終目的地は成田。しかし、バンコクのドンムアン空港で乗り換えがある。同一国内で同一日に乗り換えはなにげに初めてである。
発券を済ますと、イミグレーションがある2階へ移動。
一応国際空港。申し訳なさそうなほどの免税店がある。
◇搭乗を待つ人々の様子
アメリカーノが65B(約220円)を飲みながら搭乗を待つ。
僕が搭乗する4番のゲート。しかし客が僕しかいない様子。
ここで胸に貼られたシールの意味が分かった。他の人はチェンマイからバンコクの国内線だということを。
4番ゲートに到着。ここで国内線の人たちと合流した。
◇僕が乗るエアアジアFD3432便。チェンマイ17:35発ドンムアン行き
機内の様子
機内は3−3の配列で、どうやら満席の様子。
座席間は毎度おなじみで、特になんとも思わない。バンコクまですぐなのだ。
◇さらばチェンマイ!ありがとうチェンマイ!
スーパームーン
チェンマイを離陸すると日は沈み、遠く離れたチェンマイの街は見えなくなった。そこに現れた大きな月。そう、今日は月が地球に大接近するスーパームーンの日だった。この日に機内からスーパームーンが見られる小さな幸せを感じた。
ドンムアン空港に到着
17時35分にチェンマイを発ったエアアジアFD3432便は、約1時間20分後にバンコク・ドンムアン国際空港に着いた。バンコクは連日大雨らしく、この日も到着する少し前まで降り続いたみたいだ。空港はまるで池。波をうって飛行機は進む。
飛行機を降り、バスに乗り換え、ターミナルへ移動してきた。そして出口へ。ここでひとつの疑問が湧く。
チェンマイで出国審査を済ませているのに出ていいのかな?
パスポートから出国カードも消えている。なんだかよく分からないが、バンコクの空気を吸いたいので出てしまうことにした。
そこは首都バンコク。あがったばかりの雨の湿気と熱気。おびただしい数の車が照らすヘッドライトとクラクション。そこは紛れも無くバンコクだった。チェンマイの田舎生活に慣れてしまった僕は、少し気がやられそうになってしまった。
空港の外で食事
空港の前の歩道橋を渡った先に、何件かの飲食店が見えた。見るからに綺麗な飲食店はひとつもなく、環境は排気ガス臭い。久々味わう感覚だ。チェンマイから移動してきたばかりだと、強く感じる。
注文した料理は、にんにくの芽と卵の炒め物。それにライスと瓶ビール1本だ。しかしこれがあまり美味しくなかった。塩気がなく、胡椒系のスパイスも感じられない。使っている油も悪い気がする。ライスは問題外だった。
旅は食事が良ければとりあえずOK!みたいなところがあると思っている身にとって、旅の最後の食事がこれでは参る。しかし、これもまた旅なんだと思う。ちなみに料金は全部で110B(約340円)。ビールを頼んだ割には少し安い。
別室に呼ばれる出国
食事を終えると空港へ戻った。成田行きは23:45発のXJ600便。僕がよく乗る便だ。出発までだいぶ時間があるが、出国することにした。しかし、チェンマイで出国審査をしているので嫌な予感がする。
予感は当る。案の定イミグレーションで出国カードが無いことを聞かれ止められた。当たり前のことだ。僕はチェンマイで取られたことを話すと、イミグレーションを通過して、係の人と共に警察へ連れていかれた。そこにエアアジアの職員が現れどこかに電話をしている。僕がチェンマイで出国したのを確かめていたのではないか。その後何事もなく、出発ゲートまで行くこととなったが、本当はどういう行動をとれば良かったのだろう。
チェンマイでは国内線で乗り、バンコクで改めてバンコク→成田のチケットを発券すればよかったのではないか。または、空港から出ないで、乗り継ぎゲートへ向かうか。しかし、乗り継ぎの看板などは見当たらなかったのだ。人の流れに歩いていたから気づかなかったのか。僕はタイならなんとかなると思っている。
◇出国すると飲食店が並ぶ。バンコクでお馴染みFUJIレストランがある
◇刺身とたこ焼きが並ぶ
◇こんなんよくあるよね。静かなドンムアン、一人でシュールだよ
◇寝るのにナイスなロケーション
出発ゲートの12番。いつも思うが、ここは搭乗時の動線がメチャクチャで余計に時間がかかる気がする。
搭乗と機内の様子
エアアジア23:45発のXJ600便。機内は3−3−3の配列。これがとても狭い。
◇さよならタイランド
◇翌朝8時過ぎに成田国際空港に到着。天気がいいみたいだ
成田から東京駅へ
京成バスで東京駅へ向かった。料金は1,000円。僕は成田を利用するときは、いつもこれだ。
◇乗り場は2番。9:20発のバスで東京駅へ向かった
2015年09月29日火曜日。東京駅に着くと多くの会社員の姿が見える。人々の服装はカーディガンや薄手のコートで秋の装いを感じ取れる。駅前の横断歩道をハーフパンツにビーチサンダルで歩く自分の姿を見ると現実に戻る。同意してくれる旅人も少なくないだろう。なんだか東京は冷たく感じる。しかしアジアのどこに行っても帰る場所はしがない街のしがない自宅。実はこれが最大の幸せなことなんだろう。
*以上で今回の旅は終わりです。読んでいただき本当にありがとうございました。