【沖縄】那覇の安宿「ゲストハウス柏屋」宿泊記と周辺のゲストハウス特集
沖縄滞在:2015.11.27〜30
旅人に優しい那覇の安宿街
沖縄という土地は僕の心をとても落ち着かせてくれる場所だ。それは今も昔も変わらない。その理由はなんだろうか。沖縄の人々の県民性なんだろうか。または神が祀る島と言われているように、アマミキヨの存在であろうか。方角的にも良い気がする。そういえば沖縄では昔から占い文化が根づいており、占い喫茶まで存在している。この辺は台湾や、風水を大事にしている香港などと似ている。南に位置する国や島は神々の伝説が多い。これが北へ向かうと霊感のいたこの存在になり占いのイメージはない。
話は少しずれてしまったが、心を落ち着かせてくれる要因。それは何より物価の安さがあった。神話ではなく現実的な話だ。多くの国内バックパッカーの宿泊先は決まって安宿のゲストハウスだ。ドミトリーと言う名の相部屋になるが、一泊千円前後で泊まれる宿が多く、沖縄で沈没する人は今も少なくない。
僕が初めて沖縄へ訪れたときも宿泊先はゲストハウスだった。そして未だにゲストハウスから抜け出せない自分がいる。何も低価格に特化した旅ではないから、せめてビジネスホテルでいいようなものの、なんだかそれでは味気なく、体温が感じられる距離のゲストハウスを選んでしまう。
そして部屋の種類は決まってドミトリータイプ。何も好き好んで知らない人と寝たいわけではないが、個室を選べばビジネスホテルとなんら変わらなく、ゲストハウスを選んだ意味がなくなりそうでドミトリーに気持ちが傾いてしまうのであった。
周辺の様子
◇安宿が密集する浮島通り周辺の位置関係
そんな沖縄のゲストハウスは那覇なら浮島通り周辺に集中している。第一牧志公設市場や、やちむん通りの名で知られている壺屋大通り。映画館が入る桜坂劇場などからほど近い。また、国際通りから徒歩5分ほどにもかかわらず、静かな環境が多くの旅人に好まれる理由であろう。
また、食事の面でもこの周辺は旅人に優しい環境だ。近所の惣菜屋では弁当が200円台から300円台で購入できる。コンビニ弁当とは違い、おばぁが作った弁当は栄養のバランスが良く、お金があってもなくても食べたいところだ。
沖縄そばの店も近所に数店舗ある。なかには深夜まで営業する店舗もあり、飲んだあとの「〆そば」には困らない。料金は店舗によって違うが、300円台から口にすることができる。
那覇の老舗安宿「ゲストハウス柏屋」とは?
そんな浮島通り周辺で僕が泊まった宿は3階建ての古いビルを改装した「ゲストハウス柏屋」。那覇のゲストハウスでは老舗といっていいだろう。
◇柏屋外観。「夜がいい雰囲気なんだなぁ」
入口の先を進むと「柏屋食堂」が目に飛び込んでくる。1階がレストランで2階から上階がゲストハウス。まさにアジアな感覚でありながら、深夜にクラブミュージックで盛り上がることはないから、静かな夜を過ごすことができる。ちなみにこの食堂、ハッピーアワーの18時から20時までオリオンの生ビールがジョッキで200円。おそらく那覇で一番安い。
多国籍居酒屋 柏屋食堂
住所:那覇市松尾2-11-22
電話:098-869-8833
営業時間:18:00〜24:00(日・月曜定休)
2階へあがると「ゆんたく場」が見える。ゆんたくとは沖縄の言葉で「おしゃべり」という意味。皆でおしゃべりする場という意味あいがあるが、わかりやすく言うと共同リビングだ。
◇男子ドミトリーの様子
ドミトリールームは2段ベッドが並ぶスタイルで、カーテンによってプライバシー空間は保たれている。これが海外に行くとただ単にベッドだけが並ぶドミトリーも少なくない。また日本のゲストハウスでは畳に布団というようなドミトリーも数多くある。
◇コンセントと灯りが各ベッドにひとつずつある
◇シャワールームは2カ所。窓から沖縄を感じながら浴びるシャワーが気持ちいい
◇ここの屋上は別格。洗濯も良し!ノマドも良し!ビールも良し!
僕がゲストハウス柏屋に泊まったのはたった2度の機会だけだが、すでに定宿のような気持ちでいる。それも偏にスタッフの人の雰囲気と居心地の良さからだろう。沖縄を訪れ、宿泊先で悩んでいる人は、ぜひゲストハウス柏屋に泊まってみてほしい。
ゲストハウス柏屋
Booking.com|柏屋|宿泊予約・レビュー・空室確認
住所:沖縄県那覇市松尾2-11-22
設備:FreeWi-Fi、トイレ&ホットシャワー共同、ドミトリー男女別、個室あり、セキュリティBOXあり、洗濯1回100円、朝食有料、門限なし
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浮島通り周辺のその他のゲストハウスの紹介
◇位置関係
リトルアジア
リトルアジア
住所:沖縄県那覇市壺屋1-7-1 丸国マーケット2階
那覇で老舗のゲストハウス。ここで沈没した旅人も少なくないはず。 Booking.com|リトルアジア|宿泊予約・レビュー・空室確認
チャンプルー荘
チャンプルー荘
住所:沖縄県那覇市牧志3-6-3
こちらも老舗と言っていい桜坂にあるゲストハウス。オープンスペースがとても気持ちいい。
トリップアドバイザー|チャンプルー荘|宿泊予約・レビュー・空室確認
An 庵 ゲストイン
An 庵 ゲストイン
住所:沖縄県那覇市牧志3-5-5
入口の本に圧倒されるゲストハウス。アーケード内にあり、雨に濡れることなく移動できる。
Booking.com|An 庵 ゲストイン|宿泊予約・レビュー・空室確認
ステラリゾート
ステラリゾート
住所:沖縄県那覇市牧志3-6-41 3階
同じくアーケド内にあるリゾート風のゲストハウス。
トリップアドバイザー|ステラリゾート|宿泊予約・レビュー・空室確認
風に吹かれて
風に吹かれて
住所:沖縄県那覇市牧志3-5-10
アーケド内にあるBarが併設されたゲストハウス。昔は無かったような気がするが……「風に吹かれて」という宿名が良いじゃないか。
最後に筆者から
沖縄のゲストハウスには国内外色々な人が集まる。それは旅人だけではなく、仕事で来ている社会人や、ゲストハウスを拠点に生活している人。そして沈没者まで様々だ。色々な人はなにも宿泊者だけではない。ゲストハウスのスタッフも色々だ。ヘルパーとして働き、違う土地で自らゲストハウスを起業した旅人もいる。今度来た時に同じメンバーに会えないのがゲストハウス。まさに出会いがあれば別れもある。
そして宿泊したときに、必ずしもいい人ばかりではないのがゲストハウスだ。自分に合わない人もいるだろう。また、いわゆる「問題児」と呼ばれるような人も時にはいることを頭の片隅にいれておきたい。
「行ってみなければ分からない」
それでも僕は未だにゲストハウスから抜け出せないでいる。そして旅はつづく。