【那覇】旅人の懐に優しい老舗の飲食店はコレだ!!
沖縄滞在:2015.11.27〜30
今回は僕が那覇に滞在すると、どうしても食べてしまう懐に優しい飲食店を3店舗紹介したい。僕が紹介するからには美味しさにプラスして安いというのが条件になる。まさに旅人の懐に優しい沖縄の食事はコレだ!!
①安い!美味い!牧志・公設市場近くの惣菜屋「丸山」
僕が那覇に滞在するときは牧志周辺、特に牧志公設市場の近くに宿をとることが多いが、そんなときに利用するのが「丸山」だ。詳しい創業年は分からないが、僕が初めて沖縄へ訪れた10年以上前から営業していて、かなり昔からこの土地で安くて美味しいお惣菜を提供していると思われる。
自慢のお惣菜は安いもので百円台を切る値段からあり、種類の豊富さに思わず迷ってしまう。初めて沖縄へ訪れると、どうしてもベタな沖縄料理に心が傾いてしまうが、沖縄の人がつくる純粋な家庭料理というのも味わってみてほしい。
購入した弁当は店内で食べることができる。その際には持ち帰りではつかない味噌汁が提供される。弁当のおかずは種類が豊富で栄養のバランスも満点。間違ってもコンビニ弁当など食べてはいけない。雑多な公設市場の通りで食べる弁当は、沖縄で生活している感覚に陥ること間違いなしだ。
丸山 惣菜部
住所:那覇市松尾2-10-26
営業時間:8:00〜18:30
年中無休
お惣菜は百円台を切るものから、弁当は2〜3百円台。ホテルのバイキングもいいが、せっかくだから沖縄の庶民的な料理を味わおうじゃないか。
②国際通り付近の大衆食堂「むつみ」は創業1958年の老舗店
国際通りにあるテナントビル「ハピナハ」の通りから一歩路地に入ると、創業1958年の老舗店、大衆食堂の「むつみ」がある。付近の賑やかなおみやげ屋や三線酒場などとは一線を画しており、地元のお客さんで賑わっている。まさに沖縄の大衆食堂だ。
したがって沖縄独特な料理はメニューに少ない。ゴーヤーチャンプルやヘチマの味噌煮などは沖縄を感じることのできる料理だろう。
そのなかでも僕は「ゆし豆腐の定食」を選んだ。沖縄らしい一品といえるだろう。しかしこのゆし豆腐、今まで単なる「沖縄の豆腐」くらいの知識しかなかったのだが、どうやらおぼろ豆腐のことのようで、にがりを入れて固まり始めた、型に入れる前のふわふわした豆腐のことなんだそうだ。どおりで柔らかい食感だと思って食べていた。スープの香りは大豆の風味が抜群で、塩気のある味わいだ。そして何より二日酔いの日には体内に優しく染み渡りお腹にも優しい気がする。
沖縄で定食を頼むと、刺し身とポーク玉子はメインではなく脇役になることが多い。これが他の土地だとメインのおかずになり、汁物はあくまで汁物として扱われるから面白い。ただ例外もあり、かにの味噌汁など豪華な味噌汁のときには、いきなりメインにのし上がることがある。そして器も大きく存在感を示す。
沖縄の刺し身というとキンキラの魚を想像する人が多い。間違いではないが、沖縄ではビンチョウマグロの別称「トンボマグロ」が有名なことを知らない人は多い。これを商店街で買うととても安くて味も抜群。東京のスーパーでマグロを買うのが馬鹿馬鹿しくなる。
味わいのある店内が心を落ち着かせる。そして椅子はなぜか事務椅子。突っ込みどころがあるのも沖縄の特徴だったりするのだ。那覇で大衆的な食事をしたいなと思ったら、ぜひ「むつみ」に行ってみるといいかもしれない。
大衆食堂 むつみ
住所:那覇市牧志2-1-16
ゆし豆腐定食:700円(日替わりメニューとして安くなる日がある)
③お店を始めて21年!ボリューム満点のタコライスの店「赤とんぼ」
沖縄といえばタコライス。誰に教わったわけではないが、そういうイメージがあった。しかしタコライスといえばメキシコの伝統料理であり、違和感を覚えていたのも事実だった。沖縄で初めてタコスを出す店ができたのが1958年。アメリカ人専用のレストランとして、沖縄市諸見里で開業した「PIZZA HOUSE」と言われている。そのタコライスが沖縄の料理として認知され、東京でもなぜかメキシコの味ではなく、「沖縄の味!タコライス!!」として掲げている店も少なくない。
そんなタコライスをアーケード街のサンライズ那覇で食べることができる。店の名は「赤とんぼ」だ。テイクアウトメインの店だが、店の前のテーブルでも食べることができ、その際にはお茶も出してくれる。屋台スタイルのタコライス店だ。
赤とんぼのタコライスはその値段とボリュームが特徴的だ。僕が頼んだ小サイズでこのボリューム。そして料金は300円というから驚きだ。まさに旅人に優しい食事だ。その他のメニューはタコスがあり、1個200円。メニューはタコライスとタコスのみの2点で、こういう専門店はとても好きな店だ。
沖縄のガイドブックに掲載されているタコライスの有名店で食べると、一品千円近くは支払う。料金に見合った味に変わりはないんだろうが、僕のなかでタコライスはタイのバスターミナルで食べるぶっかけ飯とさほど変わらず、お洒落なプレートに小洒落た盛り付けで出てくる必要が全くない。むしろアーケードで赤とんぼのタコライスを食べられれば、沖縄に来たんだなと感じることが出来て嬉しく思うのだった。
タコライスの店 赤とんぼ
住所:那覇市松尾2-21-16
営業時間:10時〜21時
料金:タコライス(小)300円、(中)400円、(大)500円、タコスは1個200円
旅は食事が良ければすべて良しみたいな側面がある。豪華なシチュエーションと食事のスタイルを否定はしないが、幸か不幸かローカル店で食べる食事に喜びを見つけた僕はこのスタイルから抜け出せないでいる。また沖縄へ訪れた際にも、きっとローカル店を探し歩くのだろう。あぁ、旅はやはりいいもんだ。
以上、旅人の懐にもお腹にも優しい老舗の飲食店、3店舗の紹介でした。那覇へお出かけの際に足を運んでくれる旅人がいたら嬉しい限りである。