昼顔、夜顔、桜坂!そして石畳のやちむん通りを歩く!!

沖縄滞在:2015.11.27〜30


賑やかな国際通りから一歩路地を入れば、ローカル色が強く静かな街に出会える。僕がよく滞在する牧志周辺も静かな街並が特徴的。そのなかでも特にお気に入りの場所が桜坂だ。桜坂はバー、スナック、キャバレーなどが多数あり沖縄屈指の歓楽街だが、映画館やゲストハウスも存在しており、近年は再開発により高級ホテルやお洒落なカフェも出来たとの情報を得たので足を運んでみることにした。

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国際通りにあるテナントビル「ハピナハ」の向かいから続く平和通りを歩いてくると三差路に突き当たる。三差路は路地好きにはたまらない。人生は選択と決断の連続。旅と通ずるものがある。だが、今回は桜坂が目当てと決まっているので、左へ進むことにする。

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左へ曲がれば目の前に桜坂が現れる。僕は昔この桜坂をよく歩いた。それはこの先にある希望ヶ丘公園に行くためで、公園ではコーヒーやビールなどを飲んではゲストハウスに泊まる旅人と語り合ったものだった。

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3年ぶりに桜坂へ来たら、ハイアットホテルがそびえ立っているではないか。味わいのある桜坂に高層ホテルは似合わない。なんだか寂しい気持ちになる。

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そんな空白の3年を象徴するように、桜坂名物の平識商店は62年の歴史に幕を閉じていた。夕方オリオンの缶ビールを買いにくると、おばぁお手製のサーターアンダギーをプレゼントしてくれたことを思い出す。おばぁはどうやら腰痛らしい。

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◇店先には閉店と腰痛によるリハビリをしているお知らせがあった

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映画館の「桜坂劇場」の前に来た。いつかここで映画を見ようと思っているが、沈没でもしない限り見ることはないのかもしれない。

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桜坂劇場の向かいに希望ヶ丘公園がある。公園内には大きなガジュマルの木があり、両手で木を抱きしめてはパワーをもらった過去もある。そして多くの猫が存在しており、猫好きにはたまらない一角となっている。台湾に猫村があるが、ここは沖縄版猫村と言っていいだろう。

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再び桜坂へ戻ってみると、その猫たちがくつろいでいた。桜坂独特な緩い空気に、猫の姿は似合っている。

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*   *

 


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そんな桜坂で素敵な一軒のカフェを見つけた。店の名は「KARIYUSHI COFFEE AND BEER STAND」。こちらのカフェは知る人ぞ知る、「元祖夜カフェ」の宇田川カフェを運営するLD&Kが2015年5月にオープンしたカフェだ。

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店内は赤を基調にエキゾチックな雰囲気。スピーカーから流れるBGMは、シーズンからか洋楽のクリスマスソングが流れている。

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コーヒーはカリタのドリッパーでゆっくりおとされ、店内に心地よいコーヒーの香りが充満する。目の前でコーヒーをおとす様子が見えるのは、香りが楽しめてとてもいい。

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公設市場の喧騒を忘れて飲むコーヒーは一服の清涼剤。沖縄時間がそこに流れる。

KARIYUSHI COFFEE AND BEER STAND
住所:那覇市牧志3-2-39
料金:コーヒー(L)300円、(S)250円

昼間はカフェで夜はバー営業になり夜メニューになるそうだ。

 

僕は旅に出るとよくカフェに入る。その理由はなにも難しいことではなく、旅先にコーヒーの粉もカリタのドリッパーもないからだ。自宅で毎朝コーヒーを飲む者としては、起床して煎れたてのコーヒーを飲めないことは辛い。そこでカフェの出番となる。

沖縄のゆったりとしたカフェも良し。バンコクのけたたましいトゥクトゥクの音を聞きながら飲むコーヒーも良し。どこに行ってもカフェから1日が始まる。それが僕の旅だ。

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桜坂から近い人気の観光スポット「やちむん通り」へ来た。やちむんとは沖縄の方言で焼き物を指し、壺屋焼きの店が多く集まる通りだ。琉球石灰岩の石畳を歩き、石垣や赤瓦の屋根を見れば沖縄を感じとれる。
*やちむん通りの正式名は壺屋大通り

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◇沖縄県で初の人間国宝、金城次郎先生の店

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◇やちむん通りで人気のカフェ「チャタロウ」

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◇「シーサー工房不羈」では手作りシーサー体験もできる

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シーサーは獅子からきているかと思っていたが、どうやら伝説の獣らしい。沖縄では建物の門や屋根などで見かける事が多く、魔除けの意味がある。こういうところも沖縄の占いや神話的のひとつだと思う。

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◇とにかく石畳の雰囲気がよい

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ひめゆり通りまで歩いてくると、とても大きな木があり、その下には井戸があった。近くの説明書きを見ると、この井戸は「東(アガリ)ヌカー」と呼ばれているとのこと。アガリとは東のことを指す方言で、この井戸は壺屋の東側にあることから、アガリヌカーと呼ばれているそうだ。そして井戸が掘られたのは300年ほど前らしい。ということは、この木の樹齢も300年くらいの可能性がある。木と井戸の水。これは神が宿っているに違いない。

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◇やちむん通りの一本裏道を歩くとそこには石垣に赤瓦の家が見える

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沖縄の通りを歩いているとよく見かける「石敢當」の文字。これもシーサー同様魔除けの意味があり、丁字路や三叉路などの突き当たりには必ずある。魔物は石敢當に当たると砕け散るんだそう。ちなみに発祥は中国とのことで、やはり関わりの多い中国の文化が沖縄には多い。

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◇路地好きにはたまらない細道

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◇この道路はお洒落だよ。焼きものが埋め込まれているんだから。おそらく壺屋焼きか?

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◇マンホールの蓋までお洒落。これは気に入った

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◇桜坂の飲み屋街まで出てきた

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◇沖縄の猫はどの子も逃げず、人懐っこい

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◇桜坂の位置関係


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夜の桜坂に日が灯る。緩やかな空気が流れる昼間の桜坂から一転、夜は少し怪しいムードになる桜坂の別の顔。

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◇Barエロス。たぶんエロくない。昭和歌謡、洋楽、フォークが流れるバーらしい

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◇この一帯はとにかくバーやスナックなどの飲食店がひしめき合う

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国際通りの付近まで歩いてきた。この通りまで来るとちょっとだけローカル色は薄まる。それもそのはずか。3年前にはなかった「国際通り屋台村」なるものが出来ていた。

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国際通り屋台村は2015年6月に誕生したばかりで、沖縄食材を使った屋台村とステージをコンセプトにオープンした那覇の新スポットだった。

www.okinawa-yatai.jp

 

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敷地内には20店舗以上の飲食店があり、どこも大勢の客で埋まっている。その殆どが観光客のように見え、中華系や韓国人の人々もかなり目立つ。ちなみに僕はここに限らず、屋台村に全く興味がない。それは作られた演出がどうも苦手で、屋台は屋台単体でよく、東南アジアのフードコートでさえもギリギリの範囲内だ。

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今回は入らなかったが、屋台村の裏口向かいにある「小料理 小桜」は美味い。国際通り周辺で居酒屋に入るならここは外せない。

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再び希望ヶ丘公園の方へ歩いてくると、何かの出待ちをしているのだろうか。多くの若い女性軍団に遭遇してしまった。そのなかの1人が通り過ぎる僕を見てこう言った。

「季節感あんだかないんだか分かんない」

実は沖縄入りしてから風邪をひいてしまい、首元はマフラーでぐるぐる巻きに対して、足元はサンダルという格好で歩いていた。そんな僕の格好を見て発した一言だったらしい。まったく余計なお世話である。

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夜空を見上げれば雲の間から丸いお月様が桜坂を照らす。たまには飲まない夜があってもいい。風邪がこれ以上悪くならないよう早めに帰ろう。

桜坂

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