ホーチミンで食べた肉団子のバインミーが絶品だった件

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ホーチミン滞在：2016.05.06〜09

ベトナムの食事といえば、バインミー、いわゆるバケットサンドを思い出す人が多い。過去のフランス統治時代の名残からバケットサンドが美味しいことは、たとえベトナムへ行ったことがなくても、知っている人はいるはずだ。そのバインミーを口に運べば、あぁベトナムに来たんだなと頷ける。

そんな思いに浸りたく、今回のベトナム旅でもバインミーを幾度か口にした。バインミーとは一体なんなのか。ここで改めておさらいをしてみる。

フランス統治時代のバケットサンドとは上記で触れたが、その中身は、レバーペーストやバターを塗り、大根と人参の酢漬け、きゅうり、細身のネギ、パクチーなどの香草、そしてメインは焼豚やハムなどが入るのが一般的だ。ソースはベトナム特有のチリソースや大豆醤油がかかる。

それが屋台の店や質素な商店、あるいは人気店のいずれも美味しかった。僕の舌が当てにならないといえばそれまでだが、パンは各店舗で焼いているわけではないから、大体どこで食べても同じだろう、というのが僕の考えだった。

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◇焼豚の入ったバインミーは食べごたえがあります

だが、その中身はいずれも焼豚で、さすがに飽きてきたころに旅はホーチミンまで来た。するとそのホーチミンで初めて出会ったバインミーがあった。

それは「肉団子のバインミー」だった。

同じ豚だろと言う人もいるかもしれないが、チャーシューと肉団子ではその味と食感が違うように、バインミーだって違うはずだ。そう思うと、肉団子のバインミーで有名な店「Vietnamese Pork Rolls Shop」へ向かった。

場所＆外観
肉団子を発見
肉団子のバインミー

場所＆外観

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場所はTon That Tung通りとBui Thi Xuan通りの交差点近くにあり、日本人宿のEZ stay saigonからも徒歩圏内だ。

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◇歩道に出たガラスの商品ケースが目印です

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そのケースを覗くと、薄くスライスされた焼豚が見えた。これには思わず唾をゴクリとしてしまうが、今回の目的は肉団子のバインミーだ。ここはグッと我慢をすることにした。

肉団子を発見

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そしてケースの右手に目をやると、目当ての肉団子を発見した。そのソースの色合いはミートソースとトマトソースが混ぜ合わさったような色をしており、肉団子というよりもハンバーグに近い感じだ。

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◇メニューには「ミンチミートボールブレッド」とあります

肉団子のバインミー

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購入した肉団子のバインミーは、大根と人参の酢漬けやきゅうり、香草などが入っており、他のバインミーとなんら変わりはない。しかし、焼豚と違い肉団子となると、食感がジューシーで、噛むと肉汁が染み出てくる。これは美味い。思わず呟いてしまった。

肉の味は日本の肉団子を想像すると程遠く、まるでハンバーグサンドを食べているかのようだ。そしてバケットの真ん中辺りまでくると、辛味が増してくる。これはベトナム特有のスパイシーなチリソースだと思うが、今まで食べてきたチリソースの辛味と少し違う気がする。どちらかと言えば、今食べているスパイシーさの方が好きな味だ。

それにしてもベトナムは安価で美味しい食事が多い気がする。僕の舌にあっているとも言えるが、バインミーひとつとっても僕の舌を飽きさせない、なかなか憎い国である。これからホーチミンを旅する人へ。いつものバインミーに飽きたら、肉団子のバインミーを食べてみたらいかがだろう。人の味覚に絶対はないが、きっと美味しいと思ってくれるはずだ。