【香港】チョンキンマンション（重慶大厦）の「ニューヨークゲストハウス」宿泊記 '15
2015.09.17（初日）
香港での宿泊はもちろん重慶大厦（チョンキンマンション）。僕は宿泊先の目星を付けていた。そこはこのブログでも何度か記事にさせてもらった旅行作家の下川裕治さんの定宿「Welcome Guesthouse」だ。
僕は近年下川さんの作品を好んで読んでおり、トークショーにも足を運んでいるので、ぜひ泊まってみたいと思っていた。ちなみにテレビ版・深夜特急の撮影が行われたのは、重慶大厦B座9Fの快樂招待所(ハッピー・ゲスト・ハウス)。そして、主演の大沢たかおと他スタッフが宿泊したのは、重慶大厦B座3FB2 龍匯賓館(ドラゴン・イン)309号室だそうだ。
狭いエレベーターで７階へ
◇エレベーター前の様子
エレベーターは2基あり、左が偶数階で右が奇数階。エレベーター内には防犯カメラ設置で安心だがスピードは遅い。そして狭さゆえ店員オーバーで乗れないこともある。
Welcome Guesthouse
◇A座７FのWelcome Guesthouse前。「ここが下川さんの定宿か…」
ゲストハウス内に入ると誰もいなく静寂そのもの。人の気配すらない。右手の扉に目をやると、「ここに電話をしろ」みたいなことが書いてあり、机に置かれた電話でかけてみることにした。すると女性の声がしたので「ここに泊まりたい」という意思を伝えたのだが、これが会話にならない。それは僕の英語力が未熟だから。顔を見ない会話は高度すぎてギブアップ。静かにWelcome Guesthouseを後にした。
僕は同じフロアにある百利賓館（PAY-LESS GUEST HOUSE）に顔を出した。そこには小太りで若めの男がゲームをやりながら対応。しかし今日は満室とのこと。
B座７階のニューヨークゲストハウス
他に宿のあてのない僕は直感でB座へ移動した。B座は深夜特急の撮影が行われた場所だ。しかし深夜特急絡みには何となく宿泊したい気持ちにはならず、エレベーター前にある案内板で目に入った7階の「ニューヨークゲストハウス」へ向かった。「香港でニューヨーク…」とは、まあいいいじゃないか。
7階でエレベーターを降りると、目の前の床に「ニューヨークゲストハウス」の看板が無造作に置かれていた。その上には剥がれ落ちたタイル。昼でも薄暗いフロア。想像通りの重慶大厦らしい姿がそこにあった。
ニューヨークゲストハウスの受付
ゲストハウス内に入ると全面タイル張りの殺風景なロビーに一人のおばちゃんがいた。僕は今日の宿泊が可能か伺うと一部屋空いているとのこと。明日までの連泊も可能ということで部屋を見せてもらい料金も希望通りだったので宿泊を決めた。
僕の部屋は廊下に入ってすぐの左手「A」の部屋。その隣は共同のトイレ＆シャワールーム。廊下の右手に並ぶ部屋にはトイレとシャワーが付いているみたいだった。きっと僕の部屋より料金は高いことだろう。
ニューヨークゲストハウスの部屋
部屋は狭い。これも日本にいた時から想像通りだ。机はあるが椅子がない。単なるテレビ置きと化している。しかもそのテレビが点かない。壁には窓に取り付けるタイプのエアコン。そして申し訳無さそうに掛かるカーテン。ベッドはこれに柵が付けばまるで病院のベッドという具合だ。しかし、不潔かと問われれば決して不潔ではなく、清潔な方だと僕は感じた。部屋を見せてもらった時に嫌な感覚にはならなかった。初めて海外へ行ったときのタイ・カオサン通りの牢屋みたいな個室より、よっぽどマシだった。
ニューヨークゲストハウス
場所：重慶大厦B座7階
TEL：（852）2721-3345
A部屋の料金：150HKD（約2,300円）/1泊
窓なし、FreeWi-Fi（電波良好）、共同トイレ＆ホットシャワー（水圧良）、バスタオル有り、テレビ（点かない）、コンセントはそのまま使える、ベッドメイクは毎日有り、鍵は部屋扉と外扉の2個、ホテル予約サイトには掲載なし
