【ベトナム】ハノイ旧市街の超絶旨いフォーと朝粥でベトナム食文化に触れる

ハノイ滞在:2016.04.28〜30

ベトナムの食事といえばフォーと答える人は少なくない。僕もそのうちの1人だが、数年前に訪れたホーチミンの路地裏で口にしたフォーは、首を傾げたくなるような味だった。そんな体験が印象に残り、フォーへの思いは何も感じずに帰国をしてしまった。しかし、今回ハノイで食べたフォーは過去の体験を覆すほどの味に、自分でも驚いてしまった。そんな美味いフォーのローカル店をホアンキエム湖のすぐ近くで食べることができた。
 

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ホアンキエム湖近くのローカルフォー店

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場所はCau Go通り沿いにある店舗で、すぐ目の前にはホアンキエム湖が見える立地の良い場所だ。歩道から店内を覗くと、多くの客で席が埋まっていたので入店してみることにした。

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店内に入ろうとすると店の入口で調理をしていたので、僕はチキンのフォーを注文した。フォーでチキンは王道だと思っている。料金は注文した時点では分からなかったが、店内の席につくと料金表が掲げており明朗な店ということが分かった。しかし、その表記はベトナム語だから理解に苦労する。

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フォーというのは注文してからすぐに出てくる印象があったが、この店でもテーブルに出てくるまでに時間はかからなかった。そしてその見た目の美しさに思わず感激してしまった。やはり数年前にホーチミンの路地裏で食べたフォーは盛り付けも味付けも雑多すぎた。それに比べて今回の店が物凄く綺麗かと問われればそうでもなくてシンプルな盛り付けだが、スープの透明さや、白と緑のネギ、そこに色味の濃い椎茸が加わって見た目が良い。

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麺は米粉を用いた細麺だ。日本の雑誌などでは、きしめんに似ている表現を見かけることもあるが、この店の麺はそうめんに似ている。そしてスープの味は鶏の出汁が効いていてとても美味い。一見あっさりしているように見えるが、ダシが効いているのだろうか、結構濃厚な味わいだ。日本に例えると鳥ダシのラーメン店が流行っているが、それに少し近いものがある。

麺を少し食べたところに、卓上に置かれたライムを絞って食べてみる。するとさっぱりした味に変わった。今度は唐辛子やヌクチャムと呼ばれる唐辛子と刻みニンニクを漬けたものを入れてみる。すると想像通りに辛味が増して食が進む。これはいい。本当に美味い。器の中央に盛られたチキンにも箸を伸ばす。このチキンも美味い。程よい柔らかさと塩気の効いた味には思わず唸ってしまった。

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どこで見たか忘れたが、フォーの本場はベトナム北部のハノイと聞いたことがあった。やはりフォーを食べるなら本場のハノイだろと、深く頷いた瞬間だった。

・チキンのフォー:40,000ドン(約200円)


◇ホアンキエム湖近くのフォーのローカル店の場所

 

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ハノイ朝粥文化

アジア各国を旅していると、朝食から外食文化が根付いていると感じる部分がある。それが他の場所と比べても色濃く感じたのがハノイの街だ。時計の針が7時を回ったくらいから街角の飲食店は賑わいを見せる。それはフォー、コーヒー、お茶の店舗もそうだが、粥の店舗も例外ではない。その粥の文化もタイや香港などで見かけた光景だったが、ここベトナム・ハノイの街でも見かけることができた。

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そこは旧市街のLuong Ngoc Quyen通りとDao Duy Tu通りの角にある粥店。歩道で営業している屋台式の店舗だ。店の前に並んだ椅子に座り、辺りを見回すとメニューも料金表もないローカル店に気づく。僕は隣の人が食べている粥と同じものを注文してみた。

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それは厚揚げの乗った粥だった。粥の色は黄色がかって、彩りに緑のネギがパラパラっとかかっている。僕はまず米から口にしてみた。すると味がしないではないか。これには少しがっかりした。タイのチェンライで食べた粥は確か生姜が効いていたはずだ。その味にとても感動した覚えがある。今度は厚揚げを食べてみる。これは塩分が効いて美味い。そうか、これは厚揚げと米を一緒に口にすればいいんだと確信した。それにしても黄色の正体はなんだろうか。その色からとうもろこし粥かと思ったが、甘くもなくそうではなさそうだ。結局最後まで分からなかったが、すべて完食してしまった。

 

僕はアジアで粥文化の事実を知りながら、去年訪れたタイのチェンライで口にするまでどこか病人色のイメージがあって敬遠していた。白い粥に赤い梅干し。それが僕の粥に対するイメージだった。しかし生姜や卵、厚揚げなどが入る粥は病人食のイメージを一新させた。そうでなくても粥は元々胃腸に優しく、ダイエット効果もあることを耳にしたことがある。

 

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ダイエットといえばベトナムの人々は男女問わずスリムな人が多い。これは食文化によるところが大きいのだろうか。一食のボリュームはタイと比べると多いように感じるが、粥に限らず麺料理のフォーは小麦ではなく米で、生春巻きだって米のペーパーを使用して中身は野菜が多い。そんなベトナム料理から想像する言葉はヘルシー。だから、どことなく日本人旅行者には、男性よりも女性が行きたい国のイメージがある。そこには料理に加えてベトナム雑貨や、ベトナム伝統衣装のアオザイのイメージも加わる。

また、海外旅行分野の書籍を見ても、女性作家による女性の読者を意識した書籍が多い気がする。例えば料理研究家の島本美由紀さんが書いた『旅するホイアン・ダナン案内』もそのひとつだろう。 

話は少し逸れてしまったが、ベトナムを旅して食事をするということは、米と付き合っていくことになる。それは炊いた米ではなく、米を使ったヘルシーな料理と付き合っていくということだ。そして旅の最中は普段より多く歩き、そこに灼熱の太陽が降り注ぐから大量の汗をかく。結果、ベトナムを出国する頃にはウエスト周りは細くなり、体重は痩せて日本へ帰国する。僕なりの都市伝説だ。

・厚揚げの粥:12,000ドン(約60円)

 


◇路上の朝粥店の場所

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