【バンコク】ラチャテウィーの青空レストランと軽トラ酒場でローカルはしご酒

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僕のバンコク拠点の街「ラチャテウィー」には、安くて美味しいローカルな飲食店が多く揃っている。しかしタイ好きな旅人の間でも、なぜかラチャテウィーは認知度が低く、話題の共通点にはなりにくい。今回は少しでも知ってもらうためにも、ローカル飲食店の紹介をさせてもらいたい。

 

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ペッブリー通りの青空レストラン

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ラチャテウィーの駅前を走るとても交通量の多いペッブリー通りの歩道は、夜になると多くの飲食店がテーブルを出しては賑わいを見せる。そんな多くの飲食店が建ち並ぶなか、今回はバンコク在住の友人S君と共に「ジェーデーン」という店に初めて入った。

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店に入ったといっても店構えみたいのは無く、歩道に並んだテーブルと椅子に腰を下ろすだけだった。これを屋台と呼べば屋台かもしれないが、その後目にするメニューの豊富さから、勝手に青空レストランと名付けてしまった。

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◇店名は「ジェーデーン」。ジェーは姉さん、ジェーおばさん。デーンは赤色という意味だそうです

メニューと注文

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メニューを開くと、ローカル店ながらタイ語と英語表記の二段構えで、旅行者にはとっても有り難い店だということが分かった。早速メニューを眺めて吟味すると、僕は大好きなエビのサラダと、タイ北部やラオスで有名なラープ。そのラープにレバーを入れると美味しいと話すS君の提案でレバー入りラープを一品。そしてパパイヤサラダのソムタムは、これまたS君の提案で、ピーナッツ入りを注文した。

レバー入りラープ

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その昔、ラープは肉料理だと思っていたが、正確には肉を使用したサラダの一種らしいのだ。サラダの一種とはなんぞやと今でも思うが、これをどの分野に入れるとしたら、サラダの分野に入るそうだ。じゃあご飯に合わないのかというとそうでもなく、もち米のカオニャオと一緒に食べると相性は抜群だった。また、初めて口にしたレバー入りは、僕がレバー好きなこともあって、抜群に美味かった。辛めの味付けに、刻まれたミントが程よいアクセントになっている。これは美味い。もうこの先レバーが入っていないラープは、物足りなく感じるかもしれない。

エビサラダ

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僕はエビが好きだ。だからよほどでない限り、エビ料理は美味い美味いと黙って食べるが、この一品も黙って頷くしかなかった。キャベツの千切りの上に盛られたエビは6本。その上にフィッシュソースが盛られて、ニンニクが雑多に振りかけてあった。酸味のあるソースとエビは絶妙で、これはカオニャオではなく、断然ビールの方が相性が良い。

ピーナッツ入りのソムタム

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3品目はタイの東北地方、いわゆるイサーンの料理でお馴染みのパパイヤを使った料理のソムタムだ。このソムタムを知った頃はタイだけの料理と思っていたが、ラオスでも有名な料理ということを知り、今年(2016年)訪れたミャンマーでも存在していたことを知った。もっともミャンマーでソムタムという呼び方をするのか分からないが、東南アジアで豊富に取れるであろうパパイヤを使った料理は、メジャーな料理のひとつであるに違いない。

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そのソムタムに今回はピーナッツが入った。このピーナッツが入ることによって、風味が増してとても美味しい。ちょっと固めのパパイヤの食感に、また違った固さを感じるピーナッツの食感。これは今後病みつきになるなと感じた。

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さて、食事がすすめば用を足したくなるもの。しかし、そのトイレがちょっと分かりづらい場所にある。すぐ側のソイを50mほど歩くと内壁がピンク色した場所がある。そこをずかずかと入っていくと、奥にトイレがあった。そのトイレを使用した後、ふと隣の建物に目をやると、「ジェーデーン」のスタッフが出来たての料理を歩道に向かって運ぶ姿が目に入った。そうか、店構えもない歩道のどこで料理を作っているのか不思議だったが、これで青空レストランの正体が分かった。

 

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◇どことなく環七通りで食事をしている気分になるペッブリー通りの飲食店街。クセになります

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◇タイビールは各種80バーツ。バーで飲むより安いです

2017年1月再訪しました

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2017年1月、バンコクに住む友人と再訪しました。今回はタイ北部の鍋料理「チムチュム」を注文しました。ペッブリー通りは通称「チムチュム通り」とも呼ばれ、タイ北部、いわゆるイサーン料理が楽しめる通りとなっています。お隣の人気店「ジェーゴーイ」も美味しいですが、僕は最近「ジェーデーン」の方がお気に入りです。鍋の具材は数種類ありましたが、僕たちが選んだのは海鮮ミックス。イカやエビなど美味しくいただけましたよ。(200バーツ)

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そして前回は食べなかった「焼豚」は、ビールのお供にピッタリ。刺激のある辛いタレを付ければ、知らず知らずにビールがすすむんです。(80バーツ)

ジェーデーン
住所:386 Phetchaburi Rd, Thung Phaya Thai, Khet Ratchathewi, Krung Thep Maha Nakhon 10400 タイ
営業時間:不明 (たぶん18時くらいから24時くらいまでかな?)
料金:レバー入りラープ 90バーツ、エビサラダ 120バーツ、ピーナッツ入りソムタム 50バーツ
その他:1人でこの3品は量が多すぎるので、どれか1品とライスがちょうどいいだろう。また、炒飯などのお一人様メニューも豊富。



◇ラチャテウィー駅とジェーデーンの位置関係

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軽トラ酒場の10バーツウイスキー

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ペッブリー通りのジェーデーンで食事と酒を済ますと、すぐ側のソイに停まる水色の軽トラックがあった。そこは小さなローカル酒場だった。これはたまらない。大衆酒場、ローカル酒場、せんべろ酒場の類が好きな僕にとって、これを素通りすることはできなかった。食事を終えたS君と分かれると、1人軽トラのサイド部分のカウンターに立った。目の前には恰幅の良いおばちゃんが1人で切り盛りをしている。何を呑もうかカウンターの上部に並ぶ酒を眺めていると、見たことのないウイスキーのボトルが目に止まった。

「コレを下さい」
「…………」

特別愛想はよくないおばちゃんだ。

「いくら?」
「テンバーツ」
「えっ?テンバーツ?」

まあ、こんな汚い軽トラのローカル酒場のローカルウイスキーだからありえなくはないが、10バーツでショットのウイスキーが飲めるとは、嬉しくて笑顔になっていたのは自分でも分かった。

安ウイスキーは米焼酎

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◇水割りとかそんなややこしいのはありません。ストレートで頂きます

出されたウイスキーをそっと口に運ぶ。すると米の香りがふわっとしていい香りがする。味も悪くない。僕は普段スコッチウイスキーが好きだから、それと比べると格段に味も香りも落ちるが、近所に住んでいたら仕事帰りにふらっと気軽に寄っちゃうレベルだ。そんなウイスキーを二口、三口と飲んでいたら、ふと思い出したことがあった。そうだ、タイのウイスキーといえば、メコンウイスキーというのがあったはずだ。その中身は確か米とサトウキビだったような気がする。そうだ、そうだ、米の香りがしたから、これはきっとメコンウイスキーなのかもしれない。つまり、正確にいうとウイスキーではなく、僕が飲んでいるのは米焼酎なのだ。

グーズベリーのピクルス

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そんなウイスキー色した米焼酎を飲んでいると、1人の客が話しかけてきた。

「コレヲタベテミナヨ」

指を指した先には、薄緑色した小梅のような食べ物があった。僕はその小梅のような食べ物を串に挿して口へ運んだ。酸味がある。ピクルスに近いぞ。食感はまさに小梅のようだが、酢漬けということは分かった。

「何だこれは?梅か?」
「グーズベリーノピクルスダヨ」

グーズベリー……。初めて聞いた単語だった。ネットで調べてみると、ヨーロッパなどでは普通に栽培され、ジャムやゼリーに加工されることが分かった。添付された画像を見ても、グーズベリーで間違いないだろう。そのグーズベリーを多くの客は、プリックグルアと呼ばれる砂糖が入った唐辛子塩に付けて食べている。プリックグルアはフルーツに付けて食べるのは知っていたが、結局酸っぱいものには何でも付けてしまうのがタイ人なんだろうか。ピクルス……、その意味を考えるとちょっと頭を悩ませてしまった。

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ウイスキー、いや、米焼酎とグーズベリーのピクルスが意外にも美味しく、そこに加えて知らないタイ人と気があってしまい、話し込んでいたら2時間近くも滞在してしまった。こういう酒場はお互いあまり言葉が通じない方が逆に会話が続くのだろうか。それとも単にお互い酔っていたからだろうか。真相はよく分からないが、結局4杯飲んでしまった。それでも料金は40バーツ。グーズベリーの料金はおまけしてくれたのか、お通しなのかよく分からなかった。

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帰国してから軽トラ酒場のウイスキーの話しをバンコク在住のS君にメールをした。するとこんな返信があった。

「タイ人の間では変な酒使っているから飲まないほうがいいよって言われた」

そうか、ある程度の生活をしている人は、こんな酒場の安酒なんか飲まないのだ。悔しいけど、僕はこんな酒場が好きだから仕方がない。日本にいたってある程度の生活なんてしている自信はないからちょうどいいのだ。ウイスキー、いや、米焼酎を4杯飲んで100円ちょっと。せんべろならぬ、百円でべろべろになった僕は、宿泊をしているゲストハウスへ気分よく帰ったのは記憶にあった。

軽トラ酒場
場所:青空レストランのジェーデーンから徒歩1分。水色の軽トラが目印。
営業時間:不明
料金:ウイスキー(米焼酎)のショット 10バーツ、グーズベリーのピクルスは多分売り物、水(チェイサー)は無料だけど水道水かも?

 


◇ジェーデーンと軽トラ酒場の位置関係

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妄想トラベラー バックパックを背負ってバンコクの街へ出よ

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バンコクのふくちゃん

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