楽しいチェンマイ|美味しいチャプチェとシルバーテンプルとカブトムシの格闘技
2015.09.27(11日目)
目を覚まし時計に目をやると午前10時だった。昨夜遅くまで酒を飲んだおかげで、起床が遅くなってしまった。部屋のある2階から1階へ降りると働くオーナーの姿があった。起床時間を聞くと7時には起きて働いているそうだ。ゲストハウス経営とは生半可な気持ちではできない。
僕はゲストハウスのインスタントコーヒーを飲みながら、しばらくPC作業を進めた。メールのチェックからブログ作業までひと通り終えると、オーナーが昼食を食べに行こうという。「ライスとヌードルどっちがいい?」という問いに、僕はヌードルと答えた。チェンマイに来てからヌードルは一回しか食べていない。それはタイ北部で有名なカオソーイだった。
チェンマイのカオソーイ
◇今回のチェンマイ旅で食べたカオソーイ
カオソーイとはカレースープにココナッツミルクを加えた汁物に、揚げた卵麺が入った料理。いわゆるカレーヌードルだ。僕はカレーが大好きだ。その上ヌードルも大好きだから、チェンマイへ訪れた際にはこのカオソーイを密かに楽しみにしていた。
しかし期待は少し裏切られる。実際にカオソーイを食べてみると、日本の麺つゆが効いたカレー蕎麦やカレーうどんの方が好みと感じた。だからオーナーが連れていってくれるヌードルの店に期待を込めた。
カオソーイの記事はこちら!
美味しいチャプチェ
オーナーが運転するバイクの後ろに乗り向かった店は、Bamrung Rajd Rd沿いにある一軒の飲食店だった。
◇オープンスペースが混雑している店舗
◇飲食店の場所。(店名不明)
◇女性が切盛りしている様子
注文した品はもちろんヌードル。何ヌードルかはオーナーにお任せだ。待つこと数分。出てきた品は予想に反する品だった。
◇注文したヌードル:50B
熱々の鉄板に乗った大量のキャベツ。そこににんにくの芽と肉が見える。そしてヌードルはタイの麺、センミーでもセンレックでもなく、バミーでもない。なんと春雨だったから驚いた。そこに辛いタレを掛け、混ぜあわせて食べる。ヌードルというよりも、韓国のチャプチェの味わいだ。これはタイ料理なのだろうか。それとも韓国料理を取り入れたものなんだろうか。味は抜群に美味しく、白米を頼めば相性はいいと感じた。しかし周りを見渡すかぎり、白米と一緒に食べる人は見かけなかった。
◇2品目のガパオを食べるオーナー
オーナーも白米を頼まずチャプチェみたいな料理を平らげると、2品目のガパオを注文していた。やはりタイ人にとって白米には春雨よりもガパオなんだろうか。「春雨ご飯、美味しいんだけどなぁ」僕は次回この店に来たときは、白米も一緒に頼んでみることに決めた。
自転車でシルバーテンプルへGO!
食事を終えゲストハウスへ戻ると、自転車でチェンマイの街へ出かけた。ゲストハウスに1台しかない自転車をオーナーが無料で貸してくれた。別に無料だから言うわけではないが、おもてなしの心を持った気の利くオーナーだった。
向かった先はサタデーマーケットが開催されるWua Lai Rdの一本裏手にある寺院。ワットシースパン(Wat Sri Suphan)だ。
◇ワットシースパンの場所
◇まず目に入るのが金色の寺院
◇右手に進むとシルバーテンプルが見える
チェンライで見たのがホワイトテンプルなら、こちらはシルバーテンプル。多くの中国人観光客が押し寄せるホワイトテンプルと違い、こちらは規模も小さくひっそりとしている。
細部をよく見てみると本物の銀というよりは、銀色の素材で作っているようで、銀箔ということもなさそうだが、実際はどうなんだろうか。それにしても随分とお金持ちの寺院に見える。
タイでは富める者が施しをする文化。施された者ではなく、施しをした者が施しができる身に感謝をしてお礼をするのだ。そういう視点でみると、タイ人女性にふんだんにお金を貢ぐスケベな日本人男性は徳を積む考えでなければならない。
◇ターペー門から続くサンデーマーケット。今日は日曜日。チェンマイの街に日が沈む
◇そして月が顔を出す
カブトムシの格闘技場
夜は再びオーナーの登場。友達とカブトムシの格闘技場に行くから一緒に行こうと誘われついていくこととなった。どうやら2人は初めて行くようで、道中人に場所を聞きながら暗いローカル地区をバイクで向かった。
◇ゲストハウスからバイクで約20分。住宅がまばらにあるローカル中のローカル地区
◇位置関係。ターペー門より東南に位置する。地元のタイ人が人に聞きながら行っているように、観光客には辛い場所だ
さっそく敷地内へ入ると2匹のカブトムシが格闘の真っ最中。それを囲む人々。もちろん全員タイ人。外国人は僕だけのようだ。
さて、このカブトムシの格闘技。単なる昆虫の戦いではなく、お金をかけて戦うシステムとのこと。周りの人々もどちらが勝つかをかけられるシステムらしい。
ということで、まずはカブトムシ選びから始まる。重要なポイントは強そうなものを選ぶ以外ない。それは色艶だったり、角の角度だったりということなんだろうけど、僕にはどれも同じに見える。こういうのを真剣に選んでいる姿は結構面白い。
◇カブトムシだらけ。これ、子どもが見たらたまらないだろう
◇選んだカブトムシに樹液を吸わせ、木を棒で叩くことによって戦闘モードにさせる
◇いざ!戦い!!「がんばれ!オーナーの友達!」「いや、オーナーの友達のカブトムシ!」
◇くるくる回る円形の木の上で戦うカブトムシ。例えるなら相撲やプロレスに近い感じ。うっちゃりやブレーンバスターって具合?
◇勝負は木から落ちたり、戦闘モードが無くなったら負け
勝負は2回戦って2回とも負けた。オーナーは勝負に参加せず、友達に賭けていたようだ。掛け金は1回100Bで計200B。友達に賭けていたオーナーも計200Bの負け。それなら負けた分を取り返すために「もうひと勝負!」かと思ったら、「帰ってビールを飲みに行こう」とあっさり退散。賭け事が好きなのもタイ人。あっさり飽きやすいのもタイ人ということなのか。
向かった先は前日訪れたリバーサイドバーの隣にある、やはりミュージックバーだった。お金が無くなったというオーナーにはビールを奢ってあげた。そして夜食を食べに飲食店へ移動し、連日の午前様となった。
ところでオーナーが遊んでいる間、ゲストハウスはどうなっているの?という疑問だが、飛び込みで伺った場合は電話連絡しかない。連絡先は入口に貼ってあり、すぐバイクで駆けつける態勢にあるらしい。
その他宿泊客からの連絡も基本は電話。しかし、観光地チェンマイの土地柄、夜にゲストハウスにいる者は多くない。毎日開催されているナイトバザールなど、チェンマイの夜は意外に遅い。
それにしてもこのオーナー。本当によく働き、よく遊び、よく食べて、よく飲む。それは翌朝の光景を見て強く思ったのだが、その話しは次回の記事にて!!
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