高円寺にオープンした東京初のアートホテルって何?
アーティストが手がけた部屋に泊まれる東京初のアートホテル「BnA hotel Koenji」が、東京都杉並区高円寺にオープンしました。宿泊客の受け入れは3月7日からでしたが、前々日と前日の5、6日にオープンイベントが開催されたのでちょっと覗いてみました。
高円寺ってどんなところ?
高円寺は新宿から中央線の快速で8分、駅周辺以外は静かな住宅街と学生や若者向けのワンルームマンションが立ち並ぶ街です。また、古着や安価な飲食店、ライブハウスなども目立ち、総じて「若者に人気の街」と言われています。老舗の喫茶店「トリアノン」、沖縄料理の「抱瓶」、インド東南アジア雑貨店の「元祖仲屋むげん堂」で飲食や買い物を楽しんだ人も少なくないでしょう。
BnA Hotel Koenjiのアートホテルって何?
「BnA hotel Koenji」は街中にアートを散りばめて、高円寺全体をアートにするという世界初の試みなんだそうです。ホテルはひとつのビルで完結するのではなく、高円寺中に部屋を2〜3部屋ずつ散らばった形にするそうです。
イメージとしては中心となる「フロントデスク」であるバー&ギャラリーとアートルームのクラスターを複数展開。ゲストはフロントデスクでチェックインすると、それぞれの部屋に案内されて街中に散らばっていくという流れだ。
今後は既存のビジネスとも協業してホテルの様々な機能を街に分散して、最終的には高円寺で30〜40部屋の展開にしたいそうです。
◇街のイメージ図(BnA hotel Koenji HPより)
今回はその第一弾として高円寺駅北口徒歩30秒の3階立てのビルを改装して、ゲストの拠点となる「フロントデスク」をオープンしたというわけだった。
◇フロントデスク外観図(BnA hotel Koenji HPより)
気になる内部は?
まず1階の入口を入るとフロントデスク兼バーが見えます。このバーでは地元のアーティストと、とがった人たちが集うバーなんだそうです。とがった人たちという表現にこだわりが見えます。
2階の部屋
2階の宿泊部屋、こちらでは「アートホテルルーム」と呼ぶそうなんですが、地域のアーティストや人々が自分の作品やプロジェクトを発信できる場所なんだそう。
◇壁一面に描かれたアートは狼の群れ。アーティストの高橋洋平さんが描きました
◇ベッドサイドテーブル
3階の部屋
こちらは3階の「アートホテルルーム」。2階とは印象がガラッと変わります。こちらの部屋はRyuichi Oginoさんの作品。
◇照明が特徴的な部屋です
その他の部屋
最上階には「ルーフトップラウンジ」があり、バーやカフェの営業やイベントを開催できるスペースになっており、高円寺の街を眼下に飲酒が楽しめます。
地下には「ギャラリー・インスタレーション」があり、アーティストが毎月地下をインスタレーション作品として制作・発表をします。また、DJブースも常設し、イベントも開催されるそうです。
気になる宿泊料金は?
気になる宿泊料金は一室一泊16,000円から20,000円を想定されているそうで、料金の15%から20%をアーティストに還元されるそうです。アーティストを育てていくコンセプトなんでしょうね。こういったアートとホテルのコラボは海外では人気があるそうで、日本ではこれから根付いていく印象です。
僕の知る限りでは日本でアートホテルといえば京都の印象がありますが、他にもアートホテルが集まる街はあるのでしょうか。皆さんの知っているアートホテルはありますか?
なお、Booking.com、Agoda.com、じゃらん、楽天などの大手宿泊サイトには登録されておらず、公式ホームページにおいても予約はまだ不可でした。宿泊希望の方はメールでお問い合わせしてみる方法しかないみたいです。東京近郊の方は、まずは1階のバーへ遊びに行くのもいいかもしれませんね。
BnA hotel Koenji フロントデスク
住所:東京都杉並区高円寺北2−4−7
お問い合わせ:info@bna-hotel.com