【ソウル】東大門のタッカンマリ横丁で鶏が丸ごと入った鍋に大満足!

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韓国で食べてみたい料理があった。それは鶏を丸ごと一羽使った鍋料理の「タッカンマリ」だ。タッカンマリの「タッ」は鶏で、「カンマリ」は一羽という意味。つまり日本語に直訳すると、鶏一羽という料理だった。この話を旅好きの友人に話すと、上野や大久保で食べられるじゃんと言われたが、僕はどうしても本場韓国で口にしたかった。しかしそこには一人旅の食事の壁が立ちはだかる。鍋料理のボリュームは多いうえ、一人で摂る食事文化が未だ薄い韓国では肩を落とすしかなかった。だが今回の韓国旅では、偶然旅の日程が重なった友人らと食事を共にすることができ、わがままを言ってタッカンマリに付き合ってもらった。

 

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タッカンマリ横丁

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向かった場所は、地下鉄1・4号線の東大門(トンデムン)駅9番出口から5分ほど歩いた、タッカンマリ横丁だ。狭い路地裏の飲食店から溢れるネオンの雰囲気がとても良い。

陳玉華(チン・オックァ)ハルメ元祖タッカンマリ

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その狭い路地裏のタッカンマリ横丁にある一軒の店が、今回目的のタッカンマリの老舗店だ。名前は「陳玉華(チン・オックァ)ハルメ元祖タッカンマリ」。1978年の創業以来守り続けている陳玉華ハルメ(おばあちゃん)秘伝のレシピが人気と耳にした。その噂は本当らしく、上階もある大型店だが、午後の6時には通りに行列ができていた。

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◇外観には陳玉華ハルメ(おばあちゃん)の顔が掲げられていました

店内の様子

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入店したのは午後5時半頃。並ぶのを嫌って早めに店へ伺ったのが功を奏した。待ち時間はなく、店員は幾つか空いているテーブル席へ案内してくれた。そして注文は当然タッカンマリ。鶏は一羽20,000ウォンで、日本円で約2,000円になる。その鶏を何羽注文するかを伝えれば良かった。今回は友人が韓国人の友人らを連れてきて計5人。鶏は三羽注文することにした。

タッカンマリが出来るまで

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すると、すでに下煮してある鶏が丸ごと入った大きな鍋がテーブルに運ばれてきた。豪快な見た目は、これぞ鍋料理といった具合だ。

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そこへハサミを手にした店員がトングを使って、大きな鶏を食べやすいサイズに切っていく。あとは煮えるのを待つばかりだが、その間にタレ作りを始める。

 

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タレの作り方

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さて、タッカンマリは水炊き鍋だから、基本的な食べ方はスープは器に入れず、鶏肉や他の具材をタレに付けて食べるらしい。そのタレの作り方が壁に貼られていたが、当然ハングル文字なので、なんのことだか理解に苦しむ。すると店員がお手本でひとつ作ってくれるとテーブルにやってきた。これは嬉しい。ちなみに何人かの店員は、簡単な日本語を喋ることができた。

動画版:タッカンマリのタレの作り方

 

タレを作る様子を見ていると、タデギと呼ばれる唐辛子やニンニクの入ったペースト状の調味料に、醤油、酢、マスタードの4種類が器に入った。味は醤油と酢が入ったため、餃子のタレにも似ている。店員の話によると、辛いのが苦手な人はタデギとマスタード抜きでも美味しいらしい。

実食!タッカンマリ

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おろしニンニクを加え、グツグツと煮えてきたところで鍋は出来上がった。具材は鶏肉とネギ、そしてジャガイモが入ったシンプルな鍋だ。そこに朝鮮餅のトッポギを追加注文で鍋に投入した。トッポギは鍋の表面に浮いてきたら食べごろだ。

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念願のタッカンマリを食してみた。すると鶏肉はジューシーな食感で、味も鶏肉本来の旨味と、ニンニク、生姜が効いていて美味い。そこにタデギのスパイシーなタレが加わり、食欲がさらに増す。そして鶏肉同様に、ジャガイモもタレとの相性が良くて美味い。春の暖かい季節に食べてこれだけ美味いのだから、ソウルならではの極寒の季節に食べたらなお美味いだろう。幸せな時間が過ぎていった。

ビールとキムチ

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タレの辛さのせいか、鍋で火照ったせいかよく分からないが、冷えたビールが今日はすすむ。そのビールの銘柄は麦芽100%の「Max」。清涼感のある「cass」よりも、若干パンチのある口当たりが気に入った。

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そしてビールのつまみには、セルフサービスで食べ放題のキムチだ。このキムチは酸味が強く、途中から鍋に入れて味を変えても美味かった。何より食べ放題というのが、嬉しいかぎりだ。

食べ終えた感想

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念願だった本場韓国で食べるタッカンマリ。それも東大門のタッカンマリ横丁の、有名な老舗店で食べることができた。鍋は水炊きだが、鳥の出汁とニンニク、生姜が効いており、スープは絶品だった。そのスープに最後は麺を入れてシメるのが、タッカンマリ通の食べ方らしいが、欲張って鶏肉を三羽も入れたおかげで、お腹は満たされてしまったことが残念だった。

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決して一人で来ることはできなかったタッカンマリ店。友人らに感謝すると同時に、次回もあるといいな……シメの麺も食べたいし。そんなことを思いながら、店をあとにした。

陳玉華(チン・オックァ)ハルメ元祖タッカンマリ

住所:鍾路区鍾路5街265-22
営業時間:10:30〜翌1:00
アクセス:地下鉄1・4号線の東大門(トンデムン)駅9番出口から5分ほど歩いたタッカンマリ横丁内
料金:鶏肉一羽 20,000W、瓶ビール 5,000W、トッポギ 1,000W
メモ:18時頃から行列ができる。夜は早めの入店が並ばなくてよい。店員は簡単な日本語が喋れる

 


◇陳玉華(チン・オックァ)ハルメ元祖タッカンマリの場所

 

 

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