【香港】ウォールアートでインスタ映え!オールドタウンセントラルの街巡りと深夜特急のあしあと
何度目の香港だろうか。街を歩いて、ウォールアートを楽しむ。香港の旅はそんな側面もあるが、過去の香港の旅を振り返ると、九龍サイドが中心で、香港島の記憶が薄れていた。
そこで今回は、ゆっくりと香港島を歩く。そしてウォールアートを見ながら、香港の料理やドリンクを口にする。あくまでも自分にあった香港を感じる旅、街歩きをしてみた。
- 長いエスカレーター
- 香取慎吾さんのウォールアート
- ウォールアート探し
- 文武廟 Man Mo Temple
- 摩羅上街(キャット・ストリート)
- ソーホー(SOHO)のバー街
- スターフェリー
- 最後に筆者から
長いエスカレーター
香港のセントラルといえば、1993年に作られた世界一長いエスカレーター(全長800m)のヒルサイド・エスカレーターが有名。当初は山の上に住む裕福な人への金持ち優遇と批判をされたみたいだが、今や近隣住民の足に加え、観光名所のひとつになっている。
香取慎吾さんのウォールアート
MRTの中環(セントラル)駅のD2出口から、ヒルサイド・エスカレーターに乗ってやってきたのが、元SMAPの香取慎吾さんの作品があるウォールアート。今年(2018年)の3月に完成した作品ということで早速見にきた。
作品のタイトルは『大きなお口の龍の子(大口龍仔)』
香取さんが約20年前に映画の撮影で香港を訪れた際に、大きな口の子と呼んでくれたのが、作品の由来なんだそうだ。
赤を基調とした力強い香取さんのウォールアートは、金融街のセントラルの街に馴染んでいた。
場所はShelley streetとHollywood roadが交差する場所。近くにはプライベートブランドの馬莎百貨(マークス&スペンサー)があるので分かりやすい。
◇香取慎吾さんのウォールアートと中環駅の位置関係
ウォールアート探し
坂のある香港。ヒルサイド・エスカレーターを降りて徒歩で歩くと、とてもしんどいが、素敵なウォールアートに出会うことができる。
旅はウォールアート探しやインスタ映えスポットを探す旅ではなかった。だが、街を歩くと自然と素敵なウォールアートはないかな……という気持ちになってくる。
そしてウォールアートに巡り会えると、ポケットからスマホを取り出し、シャッターをきる。
この行為、大体シャッターをきっているのは旅行者だが、この光景どっかで見たな……と思ったら、マレーシアのペナン島を思い出した。
それはペナン島のジョージタウン。街全体が世界遺産に包まれたウォールアートの街。旅はいつしか建物の壁に描かれたアートを巡る旅の側面も教えてくれたのである。
文武廟 Man Mo Temple
中環から上環(ションワン)へ移動した。上環の寺といえば、やはり文武廟。その外観は寺というより民家のようで見栄えはしないが、150年以上の歴史を誇る古寺。超高層マンションに囲まれて、ひっそりと佇む景色が特徴といえる。
渦巻き線香
文武廟といえば、頭上に並んだ大きな渦巻き線香が有名だ。神への敬意を表する清めの意味と神への思いを絶やさない意味から、長時間燃え続ける渦巻き状の線香が使われたらしい。
境内は香港の喧騒をよそに、静寂に包まれている。そこに身をおくと落ち着きを覚え、居心地がいい。そしてなんとなく運気が上がるように感じ、実際に香港をあとにすると、いいことがあるのだ。
◇文武廟の位置関係
摩羅上街(キャット・ストリート)
文武廟からほど近い摩羅上街(キャット・ストリート)に来た。キャットストリートは、多くのアンティーク品で有名だが、今さらながら名前の由来が気になり調べてみた。するとねずみが元ということが分かった。
時代は遡ること1920年代。その頃までインド人がアンティークや中古品を売って商売をしていたが、マーケットが広がり、盗品を売る店が続出。香港では盗品をねずみ商品と呼ぶことから、それらを購入するする人をネコにたとえ、キャットストリートと名がついたんだそうだ。
深夜特急のあしあと
ただ、僕のなかでは泥棒街という呼び方の方がしっくりくる。それは沢木耕太郎さんの作品、深夜特急のなかでそう記述があったからだ。その沢木さん、キャットストリートをどう感じたかというと、次の通りである。
もうキャット・ストリートなどどうでもよくなってしまった。香港は、恐らくあらゆる通りがキャット・ストリートのようなものなのだろう。あらゆるところに店があり、品物があって、人がいる。そのとてつもない氾濫が、見ているだけの者も興奮させてしまうほどのエネルギーを発散しているのだ。
<香港って街は、なんて刺激的なんだ>
私は九龍に戻るフェリーの上で、歩き疲れた脚を投げ出しながら、胸の裡で何度もそう呟いていた。
沢木耕太郎著 深夜特急1 P87〜88
沢木さんも言っているが、キャットストリート云々より、坂道を一本移るごとにさまざまな露店が並ぶ光景が面白いのである。特に何を買うわけではないが、そこを歩くだけで楽しいのだ。
沢木さんが旅した返還前のエネルギッシュな香港はもう味わえないが、それでも香港がエネルギッシュな土地だということは、今は今の時代で感じることができる。だから香港が好きなんだと思っている。
ソーホー(SOHO)のバー街
歩き疲れたら、ソーホーのバー街でビールを一杯。ソーホーとはエリアの名前で、国際的な都市でよく使われる名前らしいが、僕はよく分からない。ただ、欧米人が集まるバー街として認識がある。
そんな香港のバーでビールを飲むと、一杯約千円。財布の中身を見ては、ついついコンビニで安い缶ビールを買って重慶大厦(チョンキンマンション)の前で飲んでしまう。
しかし夕方からのハッピーアワーなら話しは別。どうせ欧米人に相手もされないだろうから、サクッと喉を潤してお得なビールを流し込む。そしてスターフェリーで九龍サイドへ帰るのが定番なのだ。
スターフェリー
そのスターフェリーは、シンフォニーオブライツが始まる午後8時に乗船する。すると船内から香港島のレーザービームが見え、あぁ香港に来たんだなと実感ができる。
最後に筆者から
香港を歩いた。今回は特にインスタ映えするという、ウォールアートを中心に歩いた。するとウォールアートだけではなく、一軒一軒の店舗や香港特有の道にせり出した看板など、写真映えする景色が多くあることに、改めて気づいた。
そして歩き疲れたら、香港名物の紅茶やバー街で喉を潤す。腹が減ったら、香港でしか味わえない料理を口にする。まあ、どこの国へ行っても大概そんな感じだが、香港は特にそれが楽しく感じることに、改めて気づいた。
僕はもっともっと香港を歩いて、もっともっと香港を知りたくなった。今回はそんな旅となった。
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