行く意味がない!?カオサン通りに見る日本人のバンコク宿事情

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バンコクではどこに泊まるの?

先日まで滞在していたシェムリアップで、ゲストハウスに宿泊していた日本人、とりわけ若い旅人に聞いてみた。すると揃って「スクンビットです」と応える。

スクンビットとはバンコク経済の中心地で、日本人も多く住んでいる街。そして数多くのホテルが密集している街でもある。その街に2014年にオープンした日本人宿「JP GUESTHOUSE」がある。

近年多くの若い日本人旅人はカオサン通りではなく、スクンビットを目指すらしい。もっともシェムリアップをはじめ各国各地からツーリストバスでバンコクへ向かうと、その多くは嫌でもカオサン通りに到着し旅の中継地点となるわけだが、彼らにとってそこは単なる通過地点であり泊まる意味がないんだそうだ。
  
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日本人はカオサンではなくどこを目指す?

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これは若い人に限っての話しなのかと思い、先月開催された旅行作家の下川裕治さんのトークショーにてご本人にお話しを伺ったところ、下川さんも「行く意味がないでしょ!」と口を開く。それではその昔カオサンを目指して旅していた日本人はどこに行ったのかと伺うと

「名前はなんていったっけ?ラマ4世通りにおじさん宿があって、そこに日本人のおじさんが集まっているみたいだよ」と。

そのおじさん宿はおそらく「民宿 日出」のことだろう。名前からしておじさんの香りがプンプンなので間違いない。そのラマ4世通りはというと、やはりスクンビット地区(宿の最寄り駅はプロンポン駅かシリキットコンベンションセンター駅)というわけだ。

立地が良いスクンビット

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そのスクンビット地区だが、交通の便がとても良い。BTSとMRT(地下鉄)が乗り入れるスクンビット駅・アソーク駅をはじめ、プロンポン駅、シリキットコンベンションセンター駅も範囲内。バンコク有数の歓楽街・ナナ駅も徒歩範囲。最寄り駅が無いカオサン通りとは天と地の差である。これも電車世界に育った日本における日本人特有の環境の良さの基準というものが表しているのではなかろうか。

行く意味がない?カオサン通り 

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しかし行く意味がないカオサン通りは決して交通の便だけではない理由がある。それは物価だ。いわゆる安宿と呼ばれる宿は今もなお数多く点在しているが、料金は安くても汚く狭い宿が多い。

さらに旅先で手に入れる日用品や衣類は観光地価格になり、スクンビットにあるターミナル21で購入した方が安いものもある。あるいは格安航空券を求めて旅行代理店に足を運ぶ旅人は、今は扱っていない航空券や、LCCをはじめとする航空会社で直接WEB購入した方が安い現実に肩を落とすらしい。

 

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若者パッカーはなぜカオサンを避ける?

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「バックパッカーの聖地」と呼ばれた昔のカオサンを知るおじさんパッカーは変貌っぷりに嘆き、静かなスクンビットの民宿安宿へ移動していったのか。だとしたら昔を知らない若者パッカーはなぜカオサンを避けるのか。

時代は進み世の中が合理的になった。情報は今から昔のことまで手元のスマートフォンで分かる時代。片手でググればそこには今のカオサン情報が溢れている。宿は安いが汚く狭い。さらに交通の便が悪く、物価も安くはない。

カオスな夜のカオサン通りで欧米人に混じりバケツの酒を回し飲み、ビートが効いたトランスミュージックで「フォー!!」などと雄叫びなどあげない。酒はほどほどに就寝をして、朝からきっちり観光と買い物に出かける。それが今の若者パッカーのスタイルだ。

閉店した日本人宿

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そんな日本人事情が関係しているかは分からないが、地球の歩き方にも載っているカオサン通りの(正確には裏カオサン通り)日本人宿「サクラハウス」は閉店していた。現在カオサン通り近辺の日本人宿はおそらく「NAT2」だけだろう。

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◇サクラハウス閉店を知らせる張り紙。切なさがあります

 

カオサン通りに憧れて 

そんな僕も昔のカオサンを知らない一人。初めてのバンコクでは当ブログのタイトル通りバックパッカーに憧れ、カオサン通り近くの寺裏の独房のような安宿に泊まったものだった。

そもそも憧れなんていうものは、「近所の年上のお姉さんに憧れて」みたり、届きそうで届かないものに使う言葉だと思うのだが、これを旅に当てはめると「ちょっといいホテル」や、「ちょっといい移動手段」に憧れてみるものだと思う。だとしたら自分で言うのも何だが、汚い独房宿に泊まるスタイルに憧れてみるものではないと思うのだが、カオサン通りに憧れたのは事実だった。

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時が進めば街も変わるもの。特に思い入れはないものの、表参道の同潤会アパートが表参道ヒルズに変わり、「あぁ、昔の方が風情があったな」と思ったものだった。昔のカオサンを知らない僕にでも、「カオサンに行く意味があるか?」と問われたら、「意味がない」理由は分かる。しかし、昔の表参道のような気持ちが今味わえないように、たとえ昔を知ろうと知らなかろうと、それはただ単純に初めて海外へ訪れたときの想い出に浸りたいだけなのかもしれない。あの時感じた終わらない夏休みの感覚をまた感じたくて。

*この記事は2015年3月の旅をもとに書いています。


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