トゥクトゥクでタチレク観光の定番!シュエダゴンパゴダでたぶん正しい参拝をしてみた!!
タイ・メーサイからミャンマー・タチレクへのビザなし日帰り入国を無事に果たすと、トゥクトゥクを貸しきってのタチレク観光へ向かうことにした。これもネットで得た情報で、3カ所の寺院と首長族の村を回るコースだ。
ミャンマー側のイミグレーションを通過してゲートをくぐると、トゥクトゥクの運転手が数人待ち構えていた。手元には丁寧に3カ所の寺院と首長族のイラストが描かれており、すぐに彼らが観光ドライバーだということが分かる。
料金は200Bを100Bまで値切れる情報も得ていたので、その中の1人、ミャンマー人ではないのか、割りと色白で恰幅のよい男に交渉してみた。
ドライバーと交渉
交渉は100Bであっさり成功した。後で揉めると嫌なのでもう一度聞き直すと、確かに100Bで良いという。僕は彼にタチレク観光を任せることにした。ちなみにタチレクではタイバーツが流通しているらしく、今回乗るトゥクトゥクをはじめ、この辺りの商店などもタイバーツでの支払いがメジャーらしい。
シュエダゴンパゴダへ移動
ミャンマーのトゥクトゥクはタイに比べると非常に簡素な造りで、エンジンも古いのだろうか。けたたましい音を鳴らすわりにはパワーがない。特に坂道ではしんどそうな感じだ。そしてタイと少し景色が違うなと感じたのは、ミャンマーは右側通行ということ。さらに通り過ぎる車内をよく見ると、右ハンドルの日本車が多いということだ。
どうやらミャンマーの右側通行は45年前に左側通行から変更されたらしく、道路事情に合わせて左ハンドル車への切り替えを徐々に進めているとのこと。したがって現在新車を購入する場合は、左ハンドルしか認められていないようだ。
しかし、日本車人気は根強いらしく、ミャンマーの車の約9割は右ハンドルの日本車なんだとか。それでは45年前に変更した左側通行に戻すべきだという声まで上がっているというから驚きだ。日本の自動車メーカーはミャンマーの国策にも左右されるということになる。
まずはひとつ目の寺院
トゥクトゥクを走らせること約5分。まずは一つ目の寺だが、名前が分からない。しかし敷地の大きさと立派な造りから見ると、そこそこ由緒ある寺なのだろう。
何より重なりあう屋根が綺麗で目を惹かれる。僕は建築に詳しくないのだが、こういうのをビルマ様式というのだろうか。
履いてきたサンダルを脱ぎ内部に入ると、正面には光り輝く装飾が施されていた。これがミャンマー式の寺院なのだろうか。なんだか安っぽく感じてしまうのは信仰していないせいか、それともミャンマー寺院特有の電飾のせいか。
周りに目を配ると、数人の人が輪を囲んで床で食事をしている。時間は昼時なので食事自体に不思議はないが、彼らはなぜここで食事をしているのだろうか。この寺院に関係ある人なのだろうか。
シュエダゴンパゴダへ移動
次に向かった場所はシュエダゴンパゴダ・タチレク(通称ゴールデンテンプル)だ。実はこのトゥクトゥク観光で一番行きたかった場所はシュエダゴンパゴダだった。シュエダゴンパゴダはミャンマーを代表するパゴダで、ヤンゴン市内に建っている。ヤンゴンを訪れる観光客なら、誰もが訪れるパゴダと聞いていた。そのタチレク版いうわけなら、ヤンゴンまでは行けなくてもタチレクで体験したいと思っていた。
◇パゴダの入口まで続くおみやげ屋
◇タチレクの街を一望。曇っているがなかなか良い
◇タチレクの街。パノラマ版
◇これがシュエダゴンパゴダだ!
おみやげ屋の通りを抜けるとパゴダの入口に着いた。すると数人のミャンマー人に囲まれてしまった。そのうちの1人の女性が一冊の本を片手に生年月日を聞いてくる。
僕は答えると女性は手にしている本をパラパラめくり、僕にこう告げてきた。
「あなたは水曜日の生まれだ」
そして言われるがままに蓮の花と線香のセットを10Bで購入すると、履いてきたサンダルを脱いで女性のあとを追っていった。(有料の靴箱があり3B。しかし実際にはそこら辺に脱ぎ捨てればよい。おそらく靴箱代が入場料の役目なのか)
女性のあとを追っていくと、ある仏様の前で停まった。それは水曜日の仏様の前。水曜日だけ午前生まれと午後生まれの2つの仏様がいるそうで、西暦の7曜日に対して8つの仏様がパゴダを囲むように存在する。それにしても皆、生まれた年と日付は知っていると思うが、曜日まで知っている人は少ないのではないだろうか。親でも覚えている人は少ないと思うのだが、どうなんだろうか。僕は先日母親に聞いてみたところ、曜日は覚えていなかった。
ところで僕にはふたつの疑問があった。女性に連れてこられたのは「水曜の午前の仏様」なのだが、僕は午前生まれだったのか? もうひとつは、なぜ水曜だけが午前と午後のふたつに分かれているのか。これは帰国しても謎のままである。
いずれにせよ誕生曜日はミャンマー仏教徒にとって重要なものであり、仏教徒カップルのなかには結婚を前にすると星術師に相談する人も少なくないのだとか。
ちなみに僕の曜日:水(午前)、支配星:水星、動物:牙のある象、方角:南、性格:気持ちが良い、自由主義
あっているだろうか。自宅は南向きだし、管理主義よりは自由主義だし。ふむふむ。。。
たぶん正しい参拝の仕方
さて、ここからはたぶん正しい参拝の仕方を届けたい。一応、現地の女性に教わりながら参拝したから、間違いはないだろう。
まず、参拝スペースにて線香を両手で持ち、仏様に向かって参拝をする。このとき線香に火はまだつけない。ちなみにミャンマーのパゴダは現世利益などは相手にしてくれない。
次に線香に火をつける。
蓮の花を供えたら、上から順番に下に見える小さな象まで水をかけていく。これで曜日の仏様への参拝は終了。
次に向かったのは金色に輝く4体の仏様。建物内に入り参拝をする。お供え物は特にない。
参拝を終えると建物の外にある鐘を9回叩いて終了だ。ところでお寺の鐘を9回鳴らすのは日本でもよくあることだが、なぜ9回なのかは疑問に思っていた。夕方につく鐘は「墓六つ」で6回にプラスして、開始の合図といわれる「捨て鐘」3回の計9回ともいわれている。その一方で「墓六つ」ではなく、「明け六つ」ともいわれており、「明け六つ」には地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道を指すともいわれている。
これらは日本においてのことだが、まだまだ説はあり、どれが本当というのはないのだろう。寺や宗派によっても違うことだろう。では、ここミャンマーではどういう意味があるのだろうか。同じ仏教なのでさほど違いは無い気がするのだが、どうなんだろうか。
参拝を終えた感想
参拝を終えると、女性がチップを要求してくる……。容易に想像できたが、何の要求もなく拍子抜け。あらら、ミャンマー人って優しいのね、なんて思っていると、ハガキやラッキーマネーなどと呼ばれるお札の購入を勧められた。
それでもゴリ押しや、強気な態度ではなく、いい感じ。残念だが、魅力のあるものがなく断ってしまったが、お礼の意味で購入してあげれば良かったと後悔。ごめんなさい。
さて、今回初めて訪れたシュエダゴンパゴダだが、本来はこの辺りで一泊するといいかもしれない。それは日が暮れて周囲の明かりが灯るころ、きっと幻想的な空間になること間違いない。それくらい気の通りがいいのか、空気感がいいのだ。
僕は思った。
「次の旅はミャンマーにするかな…」と。
※この記事は2015.09.23旅の7日目の体験です。
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